【安価】でアズレンファンタジー
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170: ◆u1rV3Ri3IQ[sage]
2021/09/30(木) 06:20:47.59 ID:Qz5BR4X90



 夕立に連れられ立派なお屋敷の中へ。吾妻だけの家ではないらしく、他にもKAN-SENらしき女性の姿も見えた。護衛か従者かはたまたただの集合住宅なのか。いずれにせよ重桜の公爵――平民のリンとは比較にならないスケールの持ち主のようだ。

リン「重桜は独特だよな……ロイヤルとはまた違った優雅さで」

 玄関から今歩いている縁側まで、地球で言うところの所謂和風な建築。靴を脱いで家の中を歩くのも中々新鮮で、匂いも基本的な構造も何から何まで自分らの領域とは異なる。
 左側、開いた縁側から見える中庭を眺めつつ、リンはしみじみと呟く。

夕立「わぅ? まぁでも、ここまでのお屋敷は重桜にも中々無いけどな。豪華すぎて落ち着かないぜ」

リン「はは……確かに。家ごと芸術品みたいだからな」

 建てるのもそうだが維持にどれほどのコストがかかっているやら。丁寧に手入れされている庭の木々を見やり、苦笑する。夕立も緊張しているのか、言われてみれば尻尾をピンとさせているような気がする。

夕立「おっ、着いたぜ。ここだ」

 縁側から奥に続く通路へ。建物内を少し進んでとある部屋の前で立ち止まる。他の部屋の襖と見た目は変わらないが、表札らしき木の札になにやらマークが描かれている。

リン「ここは?」

夕立「吾妻さんの部屋だぜ」

リン「お、おぉ。そうなのか」

 客間やら広間やらに通されると思っていたが、私室と聞いて妙に緊張してしまう。姿勢を正し、襖をトントンと叩く夕立を見守る。

???「はい」

 部屋の中から落ち着いた雰囲気の声が聞こえる。物音一つしないことから察するに、準備は万端なようだ。



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