【安価・コンマ】悪の女幹部シミュレーター
1- 20
409: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/11/24(火) 21:45:04.25 ID:ughexfiV0


 夜。車を降りると、そこは例の植物園であった。
 昨日の午後から、今日一日店を閉めてしまった。店を開ける用事は、できるだけ今のように夜にしたほうが良いだろう。

「ごめんください」

 戸を叩くと、中から写真に写っていた青年…というより、少年が出てきた。
 彼は、怪訝な目で来客を見て…すぐに、「ああ」とうなずいた。

「クイーン。ということは、記事を見てくれたんだね」

「ええ」

 玄関から中に入ると、そこはまだ普通の洋館といった感じで、受付に簡単な見取り図、植物図鑑などが並んだ棚などが置いてあった。
 陽子を連れて、ウエスは洋館の奥へと進んでいく。フローリングを剥がし、コンクリートを敷いた床の上には、様々な植物の植わった鉢がずらりと並んでいた。

「『苗木』は、ちょっとイライラしてるよ」

「どうして?」

 歩きながら、少年は肩をすくめた。

「いつまで経っても、ぼくたちが種子を広げないからだってさ。バイオームができないと、折角広げてもすぐに駆逐されちゃうのにね。…」

「今まで、何をしてたの」

「見ての通り、バイオーム作りさ。ここに植わってる植物は、普段はこの世界のものに擬態させてるけど、全部ぼくが植えたメタモズの種子だ。ようやく、この中でメタモズの姿を維持できるようになった」

 次の瞬間、少年の姿が消え、代わりに濃緑色の蔓をぐるぐる巻きにしてできた、同じ体格の人形が現れた。人形は手から蔓を伸ばし、陽子の首元に触れた。

「…君は? 随分と、この世界に馴染んでるじゃないか」

「…」



安価下1〜3でコンマ最大 話題、行動


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
553Res/220.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice