84: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/06/19(金) 20:24:49.17 ID:GNpwQjoF0
「…おいで」
「うわっ」
雷火は、ユウキの腕を引っ張ると、裸の胸に抱きしめた。
「は、離せ…」
「こうやって、ぎゅっとされたこと、ある?」
「! …」
ユウキが、抵抗を止めた。風呂上がりの熱い乳房の中で、呟く。
「…覚えてない」
「これからは、お姉ちゃんが君のママになってあげる。いつでも、甘えていいんだよ」
「…っ」
ユウキが、恐る恐る両腕を、雷火の背中に回した。雷火も、彼の身体を抱き返した。
しゃくり上げる声。雷火は、優しくその背中を叩いた。
その夜、2人はそのまま、抱き合って眠りについた。
…
「…以上です。一度は覚醒しかかったものの、彼はまだ未完成な存在です。しかし、それでも戦力は、現在確認されているあらゆるリーヴォを上回っていると思われます」
「どうしてくれるんです。彼は…その、明らかに…」
「『優れて』いる!」
外交部長が声を張り上げた。
「このままでは、我々の存在まで危うくなる」
「そこで、私が彼を教育します。先天性でも後天性でも、リーヴォであるならば全て対等。人間を滅ぼすという使命の前には、差異にすらならないと」
「できるのかね」
「やってみせます」
堂々と、雷火は宣言した。
「…そういうことだ。周知をよろしく。それから、徒に彼を刺激しないようにね」
そこまで言って、社長は椅子から立ち上がった。
「以上、解散!」
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