215: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/07/02(木) 21:36:44.23 ID:0R2+05z20
「____…」
「!」
庭園の片隅で、ソフィーがリュートを弾きながら歌っていた。
彼女はアスラに気付くと、演奏の手を止めた。
「ごきげんよう…」
「もっと聞かせてよ」
「かしこまりました」
再び、リュートを奏でながら透き通った声で歌う。この歌にも何らかの魔術が込められているらしく、聴いている内にアスラは心がふわふわと浮き立ってきた。
部屋に駆け戻り、自分のリュートを取って引き返すと、彼女の向かいに座り、自分も弾き始めた。
「__…_____…」
下手くそな初心者の演奏だが、ソフィーは気にもとめず、逆に彼に合わせるように爪弾いた。
やがて、演奏が終わると、アスラはリュートを置いて彼女の胸に顔を寄せた。
「…アスラ様」
豊満な胸に彼を抱きながら、ソフィーが言う。
「今夜は、特別なご用意がございます。ですので、今日だけは辞退させていただきます」
「え…?」
ソフィーはアスラを離すと、リュートを持って立ち上がった。そのまま、ゆうゆうとその場を去って行った。
1002Res/537.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20