【安価・コンマ】ハーレムシミュレーター
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568: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/07/14(火) 20:06:28.38 ID:XrZitqfY0
…

「南岸に渡る!? 今から!?」

 ユィーキは素っ頓狂な声を上げた。

「うん。いい加減、向こうにも顔を出さないと」

「そんなもの、捨て置け! オリエズマは一つ、我らの皇国こそ、地上の楽園」

「…ごめん。何か、色々と大変なことになってるみたいで…」

「…ほう?」

 にわかに、ユィーキの目が細くなった。いつになく、声が冷たい。

「それは…脅されておるのか? 島国の奴らに」

「! …そういうわけじゃ、ない」

「不都合があるなら、いつでも申せよ? …妾が、いつでも…いくらでも、『除いて』くれようぞ」

 ユィーキの言葉に…アスラは、タオファから教わった『悪意』に近いものを感じた。

「…その時は、よろしく」

「気をつけて行って参れ」

 アスラは、西禁を後にした。

…

 とっぷりと日の暮れた川岸に立つと、もう暗いのに向こう岸で釣りをする一人の女と目が合った。

「渡るかい?」

「お願い!」

 声を張り上げると、女は隣に繋いであった小舟に乗り込み、すいすいとこちらへ渡ってきた。

「はい、おまちどお」

「よろしく頼むよ」

「あい、あーい」

 間延びした声と裏腹に、舟は真っ直ぐに南岸へと向かった。


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