【安価・コンマ】ハーレムシミュレーター
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620: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/07/18(土) 14:34:50.83 ID:y4RgkaMg0
「もちろん、サトンへ」
「かしこまりました。サトンは砂漠や荒野、一部は密林で、馬は走れません。シャールー、でしたか。クリストラ領へお届けしてもよろしいでしょうか」
「頼んだよ」
ツバキが引っ込む。舟が、ゆっくりと川を下り始めた。
…
「…?」
ある地点で、明らかに空気が変わったのを、アスラは感じた。
外を見ると、そこは一面の荒れ地であった。あれほど湿っていたオリエズマの空気は、今はカラカラに乾いて、照りつける日差しが舟の中まで差し込んでくる。
川のほとりに、一人の女が立っていた。
「…ん、ここまでだねぇ」
舟を漕いでいた渡しの女が、思い出したように言った。
岸に降りると、迎えに来た女が近寄ってきた。肌も髪も黒いサトンの女だが、意外にも白いズボンにシャツ、ベストと、普通に服を着ていた。
「お待ちしておりました、勇者アスラ。サトンのエルデと申します」
「よろしく。…普通の格好なんだね」
「ええ、私は、ですが。クリストラで学んでいた期間がありますので、サトンの案内を務めさせていただきます」
そう言うと、荒れ地の方を指差した。
「川沿いに進むと、集落がございます。そこまで移動しましょう。ラクダで」
「? …うわっ!」
エルデの指す方を見ると、いつの間にか大きなラクダがのっそりと立っていた。
「は、初めて見た…これに乗るの?」
「ええ。砂漠も荒野も、すいすい進むことができますよ」
そう言うと彼女は、背の高いラクダの鞍に、ひょいと飛び乗った。それから、アスラに向かって手を伸ばした。
手を掴み、どうにかよじ登る。エルデの前に座ると、ラクダはゆっくりと歩き始めた。
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