【安価・コンマ】ハーレムシミュレーター
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748: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/07/23(木) 22:04:41.85 ID:8dnGwgnH0
…
北岸に降り、西禁に入る。つい先週までここで暮らしていたのが、遠い昔のようだ。
自室ではなく、真っ直ぐにユィーキの部屋に通された。扉を開けると、ユィーキは机に向かって、じっと黙り込んでいたが、部屋に入ってきた者に気付くと、弾かれるように立ち上がった。
「!! あ、アスラ…?」
「やあ、久しぶり」
彼女は、アスラの姿を認めると…突然、大声で泣きながら駆け寄り、抱きついてきた。
「アスラ…あすらぁ…信じておったぞ…」
「ど、どうしたの、ユィーキ…?」
「妾…わらわ…」
「ユィーキ様は、めでたくご懐妊されました」
「!」
サトンから来た格好のまま、裸の胸を涙でびしょびしょにするユィーキを見る。
「よ、良かったね。でも…」
「…今日、妾はここを発つ」
「!」
「出産に際して万全を期すため、一度本国へ帰国していただくことになりました」
ランメイが説明する。
「本日が出発の予定でしたが、その前にお会いできて良かった」
「…妾は、怖い」
ユィーキが、小さく呟く。
「母上は…妾を産んだ後、産褥で死んだそうだ…妾も」
「それは嫌だよ。…赤ちゃんを産んだら、また帰ってきて」
「!」
ユィーキが、はっと目を見開く。それから、こくんと頷いた。
「アスラがそう言うなら…妾は、必ず帰ってくるぞ。妾は、汝の正妻である故にな!」
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