R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part3
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塔の主
◆VfcsCSY7us
[saga]
2020/06/28(日) 00:55:17.18 ID:nqPuvwBN0
幕間の話をちょっとだけ投稿します。
===
少し昔の話。
どこかの国、どこかの城で。
「あ…あ…あぁぁぁーーーーっっっ!!」
一人の少女の慟哭が曇天の夜空にこだまする。
彼女の足元には床に倒れ伏し、今にも灰化して崩れ去ろうとしていた吸血鬼の女の姿があった。
「アルナ! お願い落ち着いてアルナ!」
慟哭する少女を、戦いの中でボロボロになった僧衣をまとったシスターが必死に宥め続ける。
「よくも…よくも『姉さま』をッ…クァァァァァッッッ!!!」
ザシュッ…
怒りにかられた少女のツメが、姉の仇であるシスターの喉笛を切り裂き…鮮血が飛び散った。
「ある…な…」
ばたり。
僧衣を血に染めながらシスターは倒れた。
「はーっ、はーっ… はっ!?」
我に返った少女は鮮血の水たまりに倒れ伏すシスターの姿を見た。
「…」
自分と、そして姉にとってもかけがえのない友人であるシスター。
吸血鬼と化した自分と姉を救おうとしてくれていた彼女はぴくりとも動かない。
「あ…あぁっ…! わ、わたくしはなんてことをっ…あぁぁぁぁっ…」
「ワン! キャンキャン、ワワン!」
吠えながら近寄ってきたのは、いつもアルナに懐いていた子犬だった。
「ニニス…ニニス! ああ、貴方だけでも…」
ザシュッ!
「キャイン!」
小さな子犬が哀れな悲鳴を上げて倒れる。
「貴方に替わりの命を与えるわ…どうか蘇って、ニニス…!」
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