R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part3
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16:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2020/06/28(日) 01:00:34.54 ID:nqPuvwBN0
「まいったねぇ…どうも」

ダンジョン内に構えた仮店舗の中で、紳士然とした吸血鬼が独りごちた。

「ミシェルくんに続いて、べリオお嬢さんまで脱落するとはなぁ。このままじゃ僕にお鉢が回ってきそうじゃないか」

面倒くさいことになった、とセウェルスは思う。

そもそもセウェルスはダークロードという立場にはそれほど関心がないのだ。

「お山のてっぺんでふんぞり返るより、商売と金勘定の方がよほど楽しいんだよなぁ。そういうと皆ヘンな顔するけどさ」

だから今も、人間を襲うような真似は殆どなく…いや店にイチャモンを付けてくるような無礼な客から少しばかり血を頂いたりはしているが、基本的にやっていることは商売だけである。

この鮮血蟲毒儀式もキリのいいタイミングで自ら脱落を表明するつもりだったのだが…

早々にミシェルとべリオが脱落したため、セウェルスは自分が抜けるタイミングを逃してしまっていた。

「そんな御大層な肩書よりも、ぼかぁやっぱり嫁さんが欲しいよなぁ」

正直1000年も生きていると、一人暮らしが寂しくて仕方がない。

だから彼はここ数百年、商売の傍ら嫁探しにもいそしんでいるし…

そもそもダンジョンタワーにやってきたのも商売と嫁探しが主目的だった。

それがまさか伝説の鮮血蟲毒儀式という全く想定外の出来事に巻き込まれるとは。

「もし嫁さんが見つかる前に3人目が脱落するようなら…」

セウェルスの目が少し真剣なものとなる。

「 僕も腹を括るしかない かもね 」

この塔に嫁探しにやってきたのが運命なら、儀式に巻き込まれたこともまた運命。

もしかしたら、ダークロードになることも…そんな想像もしていなかった未来が待ち受けているのかもしれないのだ。

「いつまでものうのうと商売やっていたかったなぁ…仕方ないか」

吸血商人は苦笑を浮かべつつ、椅子の背もたれに身体を預けて天井を仰ぐのだった。


===

幕間おわり。

そして今晩はこれだけです。

次回からまた行動コンマ開始します。

ではまた。



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