8:名無しNIPPER[saga]
2020/07/06(月) 03:15:15.13 ID:lTaEqZnL0
男「(…………あれから、どれほどの時が経ったのか…………)」
男は、病院の一室で様々な機器につながれていた
あの後、まっさきに警察に事情聴取をされそうになったが、男が一切動かないため
何らかの被害を受けたと思われ、病院に搬送されたのだ
男「(俺だけが動けた『時』とは真逆で、周りだけが動ける『時』に……)」
男は息もせず心臓も動いておらず、客観的に見ると死んだとも思える状況だが
わずかに発する脳波を感知され、男は延命措置を施されたのだ
男「(安価発動ッッ!!)」
男「(………)」
男「(安価を何度も発動させようとした…だがダメだった…)」
男「(発言しなければこの能力は発動しないのか…………?)」
男は、自身のこれからを想像し怯えていた
男「(このまま、動くこともできず、何の変化もないまま、機械と…白い部屋に囲まれて…………うあぁ……うあああっ…!)」
そんな男の想像を一切裏切ることなく、時は流れていった
………………………………………………………………
男「(安価発動)」
男「(安価発動)」
男「(安価発動)」
男「(安価発動)」
男「(安価発動)」
男「(安価発動)」
男「(安価発動)」
できることは何もなく、男は何のインプットもなく同じ思考の繰り返しの果て
能力の発動を望むこともなく、ただただ頭の中で記号として繰り返すだけの時を過ごしていた
男「(安価発動)」
男「(安価発動)」
男「(安価発動)」
男「(安価発動)」
男「(安価発動)」
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