【安価・コンマ】Eランク神獣「Sランクまでのし上がる」
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358: ◆AG0ZiiQhi.[saga]
2020/07/16(木) 13:48:27.71 ID:HhOc/Lnl0


【食料・10】

その日は大地中央に位置する巨大な湖の水深の浅いところで何かしらの食料を見つけられないか4人で探していた。

『ううむ、余り良い食材が無いのぉ………魚でもいれば良かったんじゃが………』

そうキュウビが呟いていると、パチャパチャと水を跳ねさせながらラピスがキュウビに駆け寄ってきた。

『キュウビさーんっ』

『ん、どうしたのじゃ?』

『なんか変な物見つけたんです。これなんですけど………』

そう言うラピスの口には灰色の石のような物が咥えられていた。
キュウビが尾の先でそれを受け取りよく見ると、その石は丸みを帯びた扇のような形の蓋を二枚合わせたような見た目をしており、表面に細かい溝がありザラザラしている。

『やはり……これはただの石ではないな………』

キュウビが転がしながら観察していると、一瞬だけその石が真ん中からスッと開いて閉じた。

『あっ………い、今………!』

『………なるほど。分かったぞ。では、正体を表してもらおうか』

キュウビはその石をキッと睨みつけると、神通力でその石を上下へ引っ張った。
するとその石はパカッ! と綺麗に二つに割れ、その正体を露見させた。

『あ、割れましたね………きゃっ!?』

その様子を覗き込んだラピスが思わず後ずさった。
その石の中には、クリーム色の何かグロテスクな物が入っていたからだ。

『な、なんですか、これ………』

『うむ。恐らく生物じゃ』

『生物………?』

世界樹の記録の一部を引き継ぎ生まれつき多くの知識を有しているキュウビとはいえ全能ではない。
この生物は、人間が言うところの貝に似た物であった。

『カタツムリとかと同じように、自身をこの強固な殻で守る、という事じゃな』

『なるほど………』

『さて、正体が分かったところで………どれどれ?』

キュウビは無理にこじ開けられ死にかけの貝に鼻を近づけ、何度かスンスンと匂いを嗅ぐと『よし』と良いチュルリと食べてしまった。

『キュッ、キュウビさんっ!?』

『はむはむ………ふむ、美味じゃ♪』

何度かクニュクニュと咀嚼し飲み込んだキュウビは、そう言って微笑んだ。

『だ、大丈夫なんですか、あんなの………?』

『うむ。少し砂が混じるのが欠点じゃが、毒も無いようだし、栄養もたっぷりじゃ。おーい、ウォルフにキノ!』

「はーい」

「キノーミー」

キュウビが2人に食べ残した貝殻を見せる。

『これと似た形の物を探すのじゃ。これは旨いでの』

「おいしいのっ?!」

「キノーミッ!」

それだけ聞くと、2人はすぐに走っていってしまった。

『…………あ、あの…………』

『うむ、分かっておるラピス。無理に食わんでも良い。しかし………食べておいた方が得じゃと思うぞ?』

『ぅう…………』

キュウビは水中から別の貝を神通力で引き上げると、割ってまたチュルリと食べた。

『うーむ、美味なのじゃっ♡』


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