【安価・コンマ】続・ハーレムシミュレーター【R-18】
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◆WEXKq961xY
[saga]
2020/08/03(月) 20:50:37.18 ID:jiym+0Fr0
…
「…」
「…」
棍棒を担いだラーラに、長剣を差して弓矢を背負うシャナルに挟まれて、森を歩く。
「石の街の奴らは、シーヴァに対して特に因縁が無いような奴らだ」
「しかしそれは、アスラ様に対して特に思い入れ、味方する理由も無いということです」
「でも、敵意があるようなのは、ここに入れないんでしょう?」
「肉体がある連中はな。…精霊には、壁なんてあって無いようなもんだ」
「! 精霊がいるの?」
「シーヴァに味方しなかったような手合がな」
「ヒトからかけ離れた姿の者もおります。逆に、人間と見分けのつかないような者も。くれぐれも、見た目に惑わされぬよう」
「…」
一際高い木々の間を通ると、不意に視界が開けた。
「!」
「着いたぞ」
目の前には、一面の草原。そこにぽつぽつと立っている、小さな石の塚。よく見ると、塚だけでなく穴もある。少しだが、木でできた建物もある。統一感の無い住処が、道路もない草の上に、無秩序に散在していた。
「石の街です」
「街? 街って、こういうものなの…?」
きょろきょろと周囲を見回す。昨夜雨が降ったせいか、辺りはしんと静まり返っている。
ふと、石の小山の一つから、何者かが顔を出した。それはこちらに気付くと、足早に近寄ってきた。
「誰だ!」
剣の柄に手をかけるシャナル。相手はアスラの前にやってくると、その場に跪いた。
「勇者シーヴァの息子、アスラどのとお見受けします」
「そうだよ」
深く頭を下げる。
それは、灰色の狼女であった。ふさふさした灰色の髪を長く伸ばし、尖った耳を上に向けている。やけに肩幅の広い身体を、白い毛皮のマントですっぽりと覆い、背中に2本の長剣を背負っている。
「キママ、と申します。アスラどの、お会いできて光栄です」
「キママ…ああ、そうか。シーヴァの下で切り込み隊長やってた、元剣奴の」
ラーラが手を叩く。シャナルは、剣から手を離した。
「…そうか。確かに、あんたは森には居づらいか」
「…然り」
キママが頷く。それから彼女は、アスラの方を見た。
「よろしければ、私がこの街を案内しましょう」
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