【安価】ティア「リリウム魔法学校へ! 5回もおかわりしてる……」【百合】
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992: ◆ZOSRNJGVq.[saga]
2020/10/27(火) 21:37:15.84 ID:jZpyEt4ao
エピソードゼロ ソレル姉妹


私には、大好きなお姉ちゃんがいます。
優しくて、かっこよくて、大好きなお姉ちゃんです。
 ーー小学3年生 ラクリマ・ソレル


〜〜〜〜〜


ある日、アラームの音で目を覚ますと、未だに布団の中で安らかな寝息を立てているお姉ちゃんを見つけた。
ゆさゆさと体を揺らして声をかけると、小さなお口を広げて、くああと可愛らしいあくびをしながら体を起こす。

「おはようございます、ラクリマ」

「うん、おはようお姉ちゃん!」

ぴょこんと跳ねた寝癖、起きても眠そうな瞳。いつもどおりのお姉ちゃんだ。
一緒にお布団から出て、一緒に顔を洗って、一緒にお洋服に着替える。
お姉ちゃんが青い服を選んだのを見て、私も青い服を選ぶ。おそろいは仲良しの証!

「ティアー、ラクリマー、ご飯食べちゃってー」

そうこうしていると、ママが朝ごはんの準備を終わらせていた。二人でわーっとリビングに駆け込む。
ベーコンエッグと、耳を落として焼かれたトースト。
前にパンの耳が固くて苦手と言ったら、それから耳を落としてから出してくれるようになった。優しいママだ。
それに、耳はまた別のお菓子として再利用されて時々おやつになって出てくる。すごいママだ。

「ティア、学校が終わったらラクリマとお買い物に行ってくれる? 晩ごはんカレーにしようと思ったのにカレールーを忘れてね。でもママ達お仕事で……」

美味しい朝ごはんを食べている最中、ママから頼みごとをされた。
ママもお母さんも働きものだ。それでも毎日どっちかは早く帰ってきて、一緒に晩ごはんを食べてくれる。
でも材料がないとご飯もつくれない。ママ達の職場はいつもお買い物に行く商店街とは逆側だから、ときどきこうしておつかいを頼まれる。

「お姉ちゃんとお買い物! 行く!」

お姉ちゃんも頷く。お姉ちゃんは喋るのが苦手なので、返事には頷いたり首を振ったりすることが多い。
でも、おしゃべりする時は敬語でお話をする。なんで敬語なのって聞くと、記憶もないくらい小さい頃に、まわりの人達から「お姉ちゃんだからしっかりしないとね」って言われて、言葉づかいを丁寧にしていたら直らなくなっちゃったらしい。
学校の友達にも敬語で、たまに変なのーって言われるけど、敬語のお姉ちゃんも私は大好きなのだ。

「お願いね。じゃ、時間だからママ行ってくるわね」

「いってらっしゃい!」

「いってらっしゃいです」

ママ達が家を出たのを見届けて、私達も朝ごはんを食べ終える。
歯を磨いて、ランドセルをしょって、玄関へ。

「行きましょう、ラクリマ」

「うん!」

ぎゅっと手を繋いで外へ出る。
転ばないようにと手を繋いでくれるけど、実は私はもうあんまり転ばない。それでも素直に従うのは、お姉ちゃんと手を繋いで歩けるのが嬉しいからだ。


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