【安価】ティア「リリウム魔法学校へ! 5回もおかわりしてる……」【百合】
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993: ◆ZOSRNJGVq.[saga]
2020/10/27(火) 21:37:45.31 ID:jZpyEt4ao
放課後になって、一度帰宅する。
ランドセルを置いてから時計をちらり。
上級生になると6時間目もあるから、今年になってからお姉ちゃんは帰るのが1時間も遅くなってしまったのだ。
仕方なしに宿題を引っ張り出して机に向かう。
お姉ちゃんがいないとお勉強が捗って仕方ない。

カッチカッチと時計の音を響かせながら、プリントの中に数字を埋めていく。
そしてちょうど1時間が立ち、家のドアが開く音がした。

「ただいまです」

「お姉ちゃんおかえりなさい!」

家の中をだっと駆け抜けて、思い切り抱きつく。それも嫌な顔せずに抱き留めて、しかも頭を撫でてくれた。

「忘れない内におつかいに行きましょうか」

「うん!」

お姉ちゃんもランドセルを置いて、お気に入りのバッグを持ってお部屋から出てきた。
小学生向け雑誌の付録で付いてきた、ピカピカ光るリボンがかわいいバッグだ。
テーブルの上に用意してもらったお金をバッグに入れて、また手を繋いで外に出る。
手を繋いだ姉妹はやっぱり珍しいのか、町ゆく人が微笑ましいものを見る目で眺めていく。
そうだろうそうだろう、私とお姉ちゃんは最高に仲良しなのだ。

「あら、ソレルさんとこの! かわいいわね〜。おつかいかしら?」

商店街の中を歩いていくと、八百屋さんのお姉さんが近づいてきた。声が大きくて豪快な人だ。
そのお姉さんの問いかけにお姉ちゃんがこくんと頷く。

「あ、ならこれ買ってかない? いいお野菜が採れたのよー。買って帰ったらきっとお母さんも喜ぶわよ!」

「……いいです」

「でしょ、いいでしょこの野菜! このきゅうりなんかみずみずしさがピカイチなのよ。お姉ちゃん、見る目あるわね! 一袋200円よ!」

「あ、ちが……いらないです。カレールーを買うお金しかないので……」

「あらそう? ちょっと困らせちゃったわね、ごめんなさいね!」

あっはっはと笑ってお姉さんがお店の中へと引っ込んでいった。
なんでか分からないけど、お姉ちゃんが喋ると変な伝わり方をするみたい。だからお姉ちゃんはちょっと喋るのが苦手なんだって教えてくれた。
ふうと一つ息を吐いて、お姉ちゃんがまた歩きはじめる。
目的地は商店街奥のカレー屋さんだ。


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