【安価】ティア「リリウム魔法学校へ! 5回もおかわりしてる……」【百合】
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◆ZOSRNJGVq.
[saga]
2020/10/27(火) 21:39:58.91 ID:jZpyEt4ao
駄菓子屋さんの外のベンチに座って、チョコ棒を食べる。
サクサクした長いチョコ棒で、小学3年生の私には少し大きい。
一生懸命頰張っていると、お姉ちゃんが頭を撫でてくれた。
「急いで食べなくてもいいんですよ」
「ふもふも」
お姉ちゃんは何も食べずに、ゆっくりと私が食べ終わるのを待っててくれた。
でもそれがよくなかったらしい。
「あー! 食べ歩きしてるー!」
お姉ちゃんのクラスメイトの人が私達を見つけて駆け寄ってきた。
口うるさいことで有名な彼女は、お姉ちゃんの弱点を見つけたとばかりに噛み付いてくる。
「学校の帰りではありませんが」
「そんなわけないでしょ! まだ学校終わって30分もたってないもの! 友達とおしゃべりしてたらまだ帰ってる途中のはずだわ!」
またお姉ちゃんの言葉が変に取られてしまったらしい。……いや、これはこの人が決めつけてるだけだ。
お姉ちゃんは面倒臭そうにため息を一つついて、すっくと立ち上がった。
「な、なによ……。それあんたの妹でしょ。姉妹二人とも先生に言いつけてやるんだから……!」
「私達はおつかいに来てるだけです」
ぴしゃりと言い切られて、流石の彼女も言葉に詰まったようだ。
真っ直ぐに見つめ合って、少しして彼女が折れた。
目線を外してバツが悪そうに視線をあちらこちらにやっている。
「……少し待っていてください」
お姉ちゃんがくるりと駄菓子屋さんの中に入っていく。
大人を呼ばれて怒られると思っているのか、彼女は小さく縮こまっておとなしくその場で待っていた。
「お待たせしました」
数分もせずにお姉ちゃんがお店から出てくる。その手には私が食べたのと同じチョコ棒が。
ぴりっと袋を空けて、中のチョコ棒を半分ほど袋から飛び出させている。
そしてそれを遠慮なく彼女の口へとねじ込んだ。
「むぐっ!?」
「勘違いは仕方ありませんが、今度からはちゃんと人の話を聞いてください」
「……ふぁい」
もぐもぐとチョコ棒を食べて、ごくんと飲み込む。
ほんのりと頬を染めて、歯の隙間に食べ物でも挟まったかのようにもごもごと何か喋ろうとしている。
「ご……ごめん。……あと、チョコありがと」
小声だがハッキリとそう言うと、照れ隠しなのか早歩きで立ち去ってしまった。
お姉ちゃんとそれを見送って、私達も帰るところだったのを思い出した。
お姉ちゃんは私に向き直ると、スカートの上に落ちた食べカスをぱっぱっと払い、さらにティッシュで口の端についたチョコを拭き取ってくれる。
「キレイになりました。帰りましょう」
「うん!」
ぴょんとベンチから降りて、またお姉ちゃんと手を繋ぐ。
こんな平和で幸せな毎日がずっと続いてほしいなと願いながら、一緒に歩いて帰るのだ。
私の、優しくて、かっこよくて、大好きなお姉ちゃんとお家に帰るのだ!
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