【安価】ティア「リリウム魔法学校へ! 5回もおかわりしてる……」【百合】
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994: ◆ZOSRNJGVq.[saga]
2020/10/27(火) 21:38:50.60 ID:jZpyEt4ao
そして歩き続けて、カレー屋さんについた。
スパイシーなカレーの匂いがふわふわと漂っている。
ここは具材を取り除いた固形カレールーの持ち帰りができることで有名で、それでも自宅で美味しくカレーができちゃうと評判のお店だ。

「あの、持ち帰りしたいんですけど」

「ハイヨー、メニューこれね。決まったら呼んでネー」

店員さんとは何度か話したことがあるからか、変に捉えられることもなく話が通じたようだ。
ホッとした顔でメニューに目を通す。
選べる辛さは甘口から辛さ10まで。さらには具材に合わせたスパイスの調合もするらしい。
豚肉に合うオーソドックスなものを、甘口と辛口2つずつ。ママから渡されたメモにそう書かれていたので、メニューを確認しながらそれを店員さんに告げる。
すると辛うじて見える厨房で、いくつかのスパイスが飛んでいるのが見えた。
多分あれが選んだ味にするために必要なスパイスなのだろう。あんなに細かい物をたくさん浮かせるのは、すごい魔法使いじゃないと難しいらしい。しかもそれを的確に選んで鍋に入れるとなると、それこそ一流シェフクラスの魔法使いにしかできない芸当だそうだ。
すごいなあと眺めていると、すぐに固形化したカレールーになって鍋から出てきた。

「美味しく食べてネー」

厨房から出てきたシェフさんが手渡してくれる。
匂いが漏れないように、真空の魔法を使って袋詰めしてくれるサービスまでしてくれた。かわいいバッグに匂いがついちゃわないようにね、とウィンクも。
ばいばいお姉ちゃんたちー、と店員さんがお店の外までお見送りをしてくれた。あそこの店員さんはみんな優しくて大好きだ。

「ありがとうございました」

「ありがとうございました!」

お姉ちゃんがお礼を言ったのを見習って、私もお礼を言ってぺこり。
そして来た道を戻って、お家への道を歩く。
その途中、ピタリと足を止めたお姉ちゃん。
不思議に思っていると、私のお腹がくうっと鳴いた。
そういえば歩いてて疲れたなあ、家を出る前にお菓子を食べておけばよかったなあと考えていると、お姉ちゃんが目の前のお店の中へと私を引っ張っていった。
入ってみるとそこは駄菓子屋さんで、お店の中にところ狭しとお菓子が並べられている。その中からお姉ちゃんは私の大好きなおかしを選んで買ってくれた。

「内緒ですよ」

って、笑いながら手のひらにチョコ棒の袋がポンと置かれる。
それを見て、やっぱり私はお姉ちゃんが大好きだなあって思うのだ。


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