【ミリマスR18】ボーパルバニー、台風の夜の狩り【あんゆり】
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2: ◆OYYLqQ7UAs
2020/09/05(土) 02:31:42.33 ID:iAil1BOY0
超大型台風接近。
その報は散々テレビで伝えられていたが、進路が西寄りなこともあり、業界のお偉方は楽観的だった。
具体的に言えば、台風が近づいているというのに撮影などのスケジュールが全て延期になったわけではなかったのである。

雨風はみるみるうちにその強さを増して、昼間のうちはまだちょっと強い雨程度だったものが、日が沈む頃には立派に暴風雨と呼んで差し支えないレベルになっていた。
運悪く撮影の都合で劇場に待機していた杏奈と百合子は、もはや今から帰宅するほうが危険である、と言う結論に至ったのであった。
当然のことながら一緒にいたプロデューサーも帰宅困難となったため、この夜は劇場に三人で泊まることになったのである。

「んじゃあ、俺は事務室にいるから何かあったら声かけてくれな」

いくつかのベッドが並ぶ仮眠室を杏奈と百合子に明け渡し、プロデューサーは事務室へと戻っていった。
さすがに同衾ではないにしてもアイドルと、女性である二人と同じ部屋で眠るわけにはいかない、という理由である。
もっとも、事務室のソファもそれなりに広く柔らかい、プロデューサーが一人眠るくらいはなんてことはないだろう。

と、いうのが今から数時間前のことである。

(ちょっと待ってなんでどうしていや落ち着け私)

百合子は薄暗い、常夜灯の明かりだけに照らされた仮眠室のベッドの上で、かつて無いほどのパニックに陥っていた。
それは暴風によってガタガタと激しく震え鳴く窓に怯えているわけでも、その窓にもはや砂礫か何かかと紛うばかりに打ち付けられる雨粒の轟音を恐れているわけでもない。


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