大好きなペットと
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29: ◆b6RliPUDMY[saga]
2020/09/16(水) 22:38:01.67 ID:h/eO9laU0
わたくし「はぁ............あーあ、クラスメイトがウザいですわ」

わたくしは髪を弄りながらそう独り言をこぼしました。
髪を摘んでいた手を離すと、ばよんばよんと縦ロールがバネのように跳ねた。
わたくしは金田一綾子(きんだいちあやこ)。
とある大企業の令嬢ですのよ。
そしてさっきの独り言は、うっっっざいクラスメイトに向けた物ですの。
わたくしは大企業の令嬢、それゆえ甘い蜜を吸おうとすり寄ってくる友人気取りの庶民が五月蝿いのですわ.......
あんな友人なら、いない方がマシですの。

わたくしは自宅の門を開け、出迎えた執事にドレス、カバンなどの荷物を渡し、乗馬の装備を装着してもらったのですわ。
わたくしの趣味は、乗馬。
わたくし自慢のサラブレッド、ランゲルハンス号が火を拭く時間ですわよ!



ぱっこぱっこぱっこぱっこぱっこ.......

わたくし「いくのですわ〜ランゲルハンス号〜」

ランゲルハンス号「ブルル」

優雅な乗馬の時。
わたくしはいつも通り父様の所有物である森の中をランゲルハンス号にまたがり、ゆっくりと散歩をしておりました。
すると、どこからか遠吠えが聞こえてガサガサと藪が揺れ、何かが飛び出てきましたの。

?「わぅんっ!」

それは目つきの悪い灰色の狼で、驚いたランゲルハンス号が嘶きましたの。

わたくし「どうどうどうどう、どう、ど〜うどうどう........こらウルフ! わたくしが乗馬している時はいきなり飛び出してはいけないと言いましたわよね?!」

ウルフ「くぅ〜〜ん.........」

わたくしが叱り付け耳を伏せたこの狼の名はウルフですわ。
何年か前に森の中で見つけて、拾ってわたくしが躾けたのですわ。
名前が適当な気がしますが、こうやって呼んでいたら定着してしまったのですの。

わたくし「よい、しょっと.........さてウルフ。今日も遊びますの?」

わたくしが下馬をしてバックの中からテニスボールを取り出すと、ウルフは耳をピンとたて、嬉しそうにバタバタと尾を振ったのですわ。




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