7: ◆b6RliPUDMY[saga]
2020/09/16(水) 02:06:35.06 ID:h/eO9laU0
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ツクヨミ「いってらっしゃい、ヤマト♡」
俺「ああ、ツクヨミ」
ツクヨミ「ちゅっ♡」
俺「...........ぉう」
いってきますのチュー、これはツクヨミがこうなってからの日課になっていた。
ツクヨミがこうなってから、1ヶ月が経過した。
あれから獣医として身体が大きくなり喋れるようになったツクヨミの身体を色々と調べてみたが、何故か異常は無かった。
血圧もその他数値も全て正常。
何故か身体が大きくなり、バランスも変わって、声帯も変化は無いのに、人間語を喋れるようになっている........
本当に神秘、としか言いようが無かった。
その夜、俺が仕事から戻ってくるといつもどおりツクヨミが出迎えてくれた。
ツクヨミ「さびしかったよんヤマト〜、おかえりのチュー♡」
俺「ただいま」
まるでツクヨミは俺の彼女のように振る舞った。
料理を作ったりこそ出来ないしこの姿を誰にも見せる事は出来ないけれど、いつも俺の事を家で待ってくれて、帰ってきたときには喜んでくれる。
生まれてこの方彼女は出来た事はないけれど、多分これが彼女という物なんだな、と思いながら、少しずつ俺の心はツクヨミに惹かれていった。
ザラザラザラ........
俺「...........ごめんなツクヨミ、いつもこんなご飯で」
ツクヨミ「いいよ、ヤマト〜。私にはこれが一番良いから♡」
クネクネクネクネと尾を振りながらガツガツバリバリと美味しそうにキャットフードを食べるツクヨミ。
身体が大きくなった事でご飯の消費量もろもろ含めて毎月の出費が約10倍になったけれど、それでも俺はこうして意思を疎通させて話せるだけで嬉しい。
ボウルいっぱいのキャットフードをペロリと平らげたツクヨミは、ベロンと大きな舌で口周りを舌舐めずりをした。
ツクヨミ「今日も一緒に寝よ〜..........♡」
俺「う、うん...........」
いつも通りの添い寝。
いつも通りのおやすみなさい。
..........そのはずだったのに。
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