【安価・コンマ】ハーレムシミュレーター 第二部【R-18】
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35: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/10/04(日) 16:57:28.33 ID:IwfeITvz0


「…あれ?」

 クリストラ城の前で、アスラは首をひねった。もう昼過ぎだというのに、いくら待っても姫らしき人物が現れない。
 彼の他にも、城門で姫を出迎えようとする女たちがいて、同様に辺りを見回したり、不安げな表情を浮かべていた。



「クリスタ姫は、まだおいでにならないの?」「まさか、タルスム領で何かあったのでは」「もう、ここも物騒だというのに…」



「…!」

 ふと、タルスム領の方から一騎の騎馬が駆けてくるのが見えた。馬には、鎖帷子に兜を被った青年が跨っている。
 ざわつく群衆の間を抜け、馬はアスラの前で止まった。

「アスラ様、クリスタ姫がお待ちです」

「えっ? お待ちって、どこで」

「馬のご用意を。私が案内します」



 シャールーに跨り、北へ向かって走る。

「そっちはバルバス領だよ!」

「こちらで正しいです!」

 クリストラ城が遠ざかっていく。街や畑を抜け、とうとう狭間の森へと差し掛かったところで、男が馬を止めた。彼は馬から降りると、アスラを見上げ…いきなり、尊大な口調で言った。

「よし、着いたぞ。降りろ」

「!? 君、一体」

「良いから早くしろ」

「…」

 憮然としながらも、馬から降りる。前を歩く男が兜を脱ぐと、中から長い金髪が零れ出た。

「…ねえ、君は何者なの。城の兵士じゃないの」

「良いから、黙ってついてこいよ。姫が待ってるんだぜ」

「! そうだ、姫様に伝えたいことが…」

 言いかけた彼を、男が制止した。
 森の中がにわかに開け、真新しい小屋が現れたのだ。
 男は小屋の扉を叩くと、声を張り上げた。

「おーい、クリスタ! アスラを連れてきたぞ!」

 その言葉に、扉が勢いよく開いた。


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