【安価・コンマ】ハーレムシミュレーター 第二部【R-18】
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496: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/11/01(日) 17:10:34.90 ID:5GBXeUk30
…

 西禁の裏手、丁度厨房に面したゴミ捨て場で、アスラは足を止めた。

「あ、セイ」

「!」

 真新しいゴミ袋を持ったファン・セイが、ちょうどゴミを捨てようとしているところであった。

「丁度良かった。今、人を探しててさ」

「…そ、そうですか」

 歩み寄るアスラに、セイはどういうわけか狼狽の表情を見せた。担いでいる袋をゴミ山に放ると、位置が悪かったのか、カラカラと音を立てながら斜面を転がり落ちた。
 それは、アスラの足にぶつかって止まった。

「あーあ」

 何気なく拾い上げようとするアスラに

「お止めください!!」

「えっ? …!!?」

 緩んだ袋の口から、ごろりと黒い球体が転がり出てきた。よく見ると、黒いのは髪の毛であった。そして、球体はよく見ると…

「…ヒトの、頭…っ!!」

「っ」

 次の瞬間、セイが懐から短刀を抜いた。そして、鋭い切っ先を振り上げ、そのまま…自身の喉元に向けた。

「止めろっ!!」

「ああっ!?」

 咄嗟に体当りし、短刀を手から弾き飛ばした。そのまま地面に組み敷くと、アスラは叫んだ。

「セイ! あれは何だ! 何でこんなことをした!?」

 するとセイは、硬い仮面のような表情で…ぽつりと、言った。

「…国とは、幾千の民草の家なれば…民は、その礎たらねばなりませぬ…」

 次の瞬間、セイの口から大量の鮮血が噴き出した。

「セイ? …セイ! おい、待て! 止めろ! セイ…」

 自ら舌を噛み切ったセイは、仰向けに倒れたまま…動かなくなった。

…

 バラバラになった白い骨と、青褪めた小さな頭の前で、セツは泣き崩れた。

「ああ、サチ…どうして…」



「…パイラン、どう思う」

 少し離れたところで、ユィーキが傍らのパイランに尋ねた。パイランは、細い目を皿のように見開いて骨を眺め、答えた。

「はらわたを抜き、肉を削いだようです」

「どうして、そんなことを」

 呆然と呟くアスラに、パイランがぼそっと答えた。

「…まるで、食肉にするかのようですな」

「!!?」

 その言葉に、アスラも、ユィーキもパイランを見た。
 ユィーキが、声を張り上げる。

「マオジャンを呼べ!」


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