【安価・コンマ】ハーレムシミュレーター 第二部【R-18】
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497: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/11/01(日) 17:30:49.82 ID:5GBXeUk30
…

「一度しか問わぬ」

 謁見の間にて。アスラと並んで座ったユィーキが、跪くマオジャンに、厳かな声で言った。

「汝は、サチなる南岸の農民の娘を、捕らえて捌き、食おうとしたか」

「いいえ」

 きっぱりと、マオジャンは否定した。

「面を上げよ」

 顔を上げたマオジャンに、更に問う。

「…この玉大后、そして我らが王アスラに誓えるか」

「誓います」

 躊躇なく言ってのけたマオジャンに、ユィーキは初めて表情を崩した。

「では、信じよう」

「じゃあ、やっぱりセイが…」

 アスラは溜め息を吐いた。セイの遺体は西禁の裏で藁に巻いて置かれ、妹のレイがじっと付き添っている。
 彼女が自害する寸前、言い残した言葉。

「『民は、国の礎とならねばならぬ』…」

 セイの言う国とは、どっちだ? 自分を虐げてきた島国か? それとも、逃げ込んだ彼女を受け入れた大陸か…
 考え込んでいると、突然ランファンが駆け込んできた。

「大変です!」

「何事です、姉上」

「南岸の者が、橋を壊そうと」

 ところが、意外にもユィーキは動じなかった。椅子から動こうともしない妹に、ランファンは食い下がった。

「止めないのですか!?」

「…やむを得ないでしょう。こうなっては…犯人を捕らえ、信頼を取り戻した後、また架け直す他ありますまい」

「…」

 アスラは歯軋りした。折角、仲良くなれたのに…一体誰が、平和をぶち壊しにしたのだ…?



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