【安価・コンマ】ハーレムシミュレーター 第二部【R-18】
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508: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/11/03(火) 10:54:09.18 ID:jheB15pa0
…

 かつて、ツバキが監禁されていた庵。戸を蹴破り、中へ押し入って、アスラはぎょっとした。

「? …おや、これはこれは」

 板敷きの上に正座し、ゆったりと茶を飲むその人物は、どう見ても初老の男であった。
 彼は怒りに燃えるアスラを見ても、平然として自らの正面を指した。

「大人しく隠居しておりましたが、御身からお渡りとあれば。どうぞ、茶でも」

「お前が、牽牛…」

 剣を抜くアスラに、男は眉をひそめた。

「はあ、牽牛とな」

「サチを殺し、肉を削いで棄て、北岸の仕業に見せかけた…お前だな!」

「…」

 彼は、それでも動じずに茶を一口飲むと、器を置いた。

「…ええ、それがしも聞き及んでおります。大変、痛ましいことで」

「とぼけるな! 北岸の者が、人の肉など食うものか!」

「食いますとも。昔ここにいた…何だったかな? …ああ。『シャオ』がどうなったか」

「えっ?」

 アスラは虚を衝かれたように、絶句した。
 シャオは、アスラが11歳になって間もない時に死んだ。西禁の庭の隅に、墓を建てて彼女を埋葬したのを、今でも覚えている。

「桃娘とは、何とおぞましく痛ましい風習でしょう。10歳そこらで死ぬ定めを、罪のない少女に負わせるとは…しかも、死してなお肉を煮て食うとは」

「そ、そんなこと」

「料理人に聞いてご覧なさい。もしくは、墓を改めるか。…そのサチとやらも、奴らには食べごろの羊に見えたのでしょうな」

「…っ」

 剣を持つ手が震える。ハッタリだ。決意を鈍らせたいだけなのだ。第一、何故後宮に男がいる? ツクヨミの言っていた『外道』とは、間違いなくこいつのことだ。
 しかし…



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