【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【1頁目】
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302: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2020/10/15(木) 20:21:55.47 ID:VYB2ECRno
ひなた「千景さ――」
若葉「待てひなた! 私が行く!」
一心不乱に駆け寄ろうとしたひなたを制し、若葉が陽乃の横を抜けて千景へと駆け寄る
若葉「……郡さん!」
横切る際に一瞥した陽乃の表情は笑顔ですらなく、
そこに感情どころか魂があるのかさえ不確かで不気味に思えて……目を背けてしまう
駆け寄った若葉は千景の体に優しく触れる。
体を打ち付けた壁には何かが立てかけられていたこともなく突起もないので二次的な損傷は見られない。
しかし、顔は苦悶に歪んでいて口からは血が流れている
幸い……と、言うことは出来ないが微かに呼吸があって死んではいなかった。
若葉「ひなた! 急いで医療班を!」
ひなた「っ……分かりました!」
若葉「郡さん……頼む。死なないでくれ」
生きているのではない。
まだ、死んでいないだけだ。
千景の呼吸は非常に浅く、空気と共に少しずつ血が漏れ出してきている。
耳をすませば、喉の奥でごぽっ……と、濁った音さえ聞こえるように感じる。
頭部にダメージはなかったように見えたが、
腹部とその内側には尋常じゃない損傷を受けている可能性が非常に高いため、下手に体を動かすことも出来ない。
万が一内臓が破裂していたり、肋骨の一部が折れていたりなどしたら
そこからさらに容態を悪化させる危険があるからだ
ひなた「若葉ちゃん……扉が開きませんっ!」
若葉「なんだと……!?」
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