【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【1頁目】
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41: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2020/10/04(日) 13:45:40.44 ID:6v3Hokh5o

陽乃はどこにいるのかも分からない九尾に向けて、眉を顰める。

陽乃「あまり笑わないで」

『人ならざるものである妾に、有象無象の死を憂えることを望むのは聊か過ぎたことであろう』

聞く耳を持たない訳じゃない。

だが、あまりにも理念も思想も感性も違えている。

人が路上に転がる虫の死を悲しむことがないように、

九尾の狐は、どれだけの人が死のうと関係はないのだろう。

それに異を唱えるのは傲慢と言われるかもしれない。

陽乃「ごめんなさい」

『くふふふふっ、よいよい。今日の妾は気分が良いからのう。気にはせぬ』

鈴のように響く声で笑う九尾の狐

彼女は伝承上の妖狐であり、現実には存在していないはずの生き物だ。

それが、ほんの少しだけとはいえ姿を見せ、

今もなお声を聞かせている

夢だと思いたいけれど、まぎれもなく現実

陽乃は【何か】もその類の存在なのではないかと、考えてベンチから離れる


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