【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【1頁目】
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42: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2020/10/04(日) 13:58:00.41 ID:6v3Hokh5o

陽乃「ねぇ、貴女はずっと私と一緒に居たの?」

『妾は久遠の巫女に憑きしもののひと柱よ。主様のみならず、常に妾は共におるぞ』

陽乃「九尾……さん。で良いんだよね?」

『妾が九尾の狐であるのかどうかという問いならば、然り。呼び名ならば好きにするがよい』

不敬でなければ気にはせぬ。と。

九尾の狐は笑いながらに付け加える

人とは違う感性を持っている九尾の不敬に当たる境界線はどこにあるのか

それを見つけられそうになかった陽乃は、九尾を呼ぶのを諦める

陽乃「貴女は神様の遣い? それとも、悪い妖怪?」

『妾が悪しきものならば、善きものであると嘯くやもしれぬ』

そう言った九尾はくつくつと笑って、

『妾が善きものならば、善きものであると主様を安心させようとするであろう』

九尾の狐は、日本においては玉藻の前としても伝わっていたりする他に

悪しきものとされていることもあれば、神獣として崇められていることもあり、

本当の九尾の狐というものが曖昧になって伝わってきてしまっている。

悪しきものであれば、陽乃は悪魔との契約をしたことになるし

もしも神獣であるならば、陽乃は神々と契りを結んだことになる。

陽乃「分かった。なら、善い人だって信じてる」

『良いのかや?』

陽乃「良くても悪くても、貴女は死ぬしかなかった私達を助ける力を貸してくれたから」

たとえ腹の底で悪意を煮詰めているのだとしても

陽乃には、それを探り当てるほどの疑り深さが欠けていた。


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