【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【1頁目】
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514: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2020/10/26(月) 21:16:39.24 ID:80k7U8hDo

敵対したあげく、死ねばよかったのにとまで言われた相手と抱き合うなど

思い出どころか、トラウマになりかねない。

もちろん、抱き合うとまでは行かなくても

このくらい会話が長続きさせられるまでになれれば良いとは……思うけれど。

それはきっと、バーテックスを倒すよりも難しいことだろう

千景「何でもいいけれど、ちゃんと覚えておいて。貴女が本気ならかの神は喜んでその力を貴女に貸し与えるわ」

しかしそれは当然ながら諸刃の剣

陽乃の体を酷く蝕んで、

最悪の場合……いや、最終的に死に至らしめることになる

九尾の力とはまるで違う、祟りを起因とした死の力だ

陽乃「分かった、覚えておくから。二度とさっきみたいなことしないで」

千景「私の身体じゃ不満なの……? 上里さんのようにメリハリのある体が良ければ、そうできるけれど?」

陽乃「他人の身体でそういうことしないでって言ってるの。頭おかしくなるから」

じっとりとした視線をぶつけながら、

自分の身体を撫でまわしている九尾に言い捨てて、目を背ける

千景の顔で、千景の声で

彼女がやりそうもないことをやってこられると対応に困る

それが長引けば長引くほど本来の千景との接し方が分からなくなってしまうし、

彼女の突き放すような物言いに心が痛むことになってしまう

千景「そう……まぁ、人肌恋しければ要望に応えてあげるわ。貴女の質問にも、可能な限りその誰かで答えてあげる」

陽乃「お気遣いありがとうね」

その九尾の言葉が本当に本当なのかは定かではないけれど、

そうして接してくれるというのは、孤独にならなければならない陽乃にとっては辛くて

けれど、少しはありがたいことだった。


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