【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【2頁目】
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590: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/02/20(土) 21:00:48.18 ID:H62J04Zco
√ 2018年 8月8日目 夕:
陽乃「はぁ……もう……」
大橋の傍にある、道の駅
芝生広場を通って展望台の方へと登った陽乃は、ようやく一息つく
若葉は本当に途中から姿が見えなくなった
病み上がりな陽乃の足の速さは、
無意識にセーブしてしまっていることもあって
若葉なら追い越したうえでゴールテープを張っておくことができるくらいに遅い
それでも追い抜くどころか後ろからいなくなっていたのだから、
若葉が自分から撒かれてくれた以外にあり得ない。
陽乃「……ん」
陽乃は、自分の体調面を考慮しなければ、
死ぬまで誰かに見つかることはない
というのも、常に九尾の力を借りて姿を誤魔化しておけば、
誰一人として、それを見破ることは出来ないからだ
もっとも、それを24時間続けようものなら数日で体調を崩すだろうし
そのまま回復できずに死に至るだろう。
もちろん、そんなことは出来ない為
必然的に人気のない場所に身を顰めるしかない
そういうのもあって、
立ち入り規制が行われている瀬戸大橋付近は陽乃にとってはこれ以上ないほどに好条件だった
――の、だが。
陽乃「っ!」
展望台までの階段をすっ飛ばして飛び込んでくる人影
まだ本調子には感じられない体は鈍く、それを躱しきれずに押し倒される
その力は常人離れしたもので……
目を向ければ、見知った顔に怒りが滲んでいる
球子「杏の読み通りだな」
闖入者は勇者の一人である、土居球子だった
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