【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【2頁目】
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627: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/02/21(日) 22:41:41.89 ID:da4fqDl/o

陽乃の手を包んでいた母親の手が、今度は陽乃の頬へと触れる

本当の娘のように

強い愛情を感じるその優しい手つきに、

陽乃はゆっくり、目を閉じる

「ちゃんと、帰ってきてね」

陽乃「……厄介ごとに巻き込んだ張本人ですよ」

「巻き込んだんじゃない。自分から首を突っ込んだの。何かがあったとしてもそれは、陽乃ちゃんのせいじゃない」

絶対に大丈夫と言う保証はなく、寧ろリスクの高い行いだった

それを両親から誘い、

陽乃は自分には責任が取れないと念押ししていた

なのに、

何かがあったら自分のせいだなんて考えてしまっている

「だから」

これを言ってもいいのかと、母親は少し迷う

その迷いを感じ取ったのか、

控えていた父親が、陽乃をまっすぐ見つめた

「まだ数日の付き合いだ。信頼を置くことも難しいかもしれない。それでも、キミさえよければ……ここを帰る家と思って欲しい」

陽乃「……私はお二人の子供でもないのに」

「そんなこと、気にしなくてもいい」

杏の両親はあんなことがあってもまだ、陽乃を信じてくれている

受け入れてくれている

頼って欲しいと、迎え入れてくれている

陽乃は唇を噛んで……首を振る

それでも、両親の優しさは揺らがない

「今は助け合って生きていかなければいけない時だ。キミにしかできないことがあるように、私たちにしかできないこともある」

それだけだよ。と

父親は限りなく優しい声で、言った


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