【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【2頁目】
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809: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/03/02(火) 21:32:19.19 ID:3VSruPD+o

血を吐いて気を失う……そんな、命にかかわるような代償を必要とする力を使って

数日かけて来たら良い距離を、半日で突き進んできた。

それだけでなく、

3年前の大災害のことを今でも気に病んで、抱えて、苦しんでいる

陽乃は優しい人なのだろうと、水都は思う

優しいから、忘れられない

あの日に響き渡った悲鳴も、

欠損した身体の一部も

すぐそこにいた人が消え去ってしまうあの光景も

そのすべてを忘れることが出来なくて

それを救えるだけの力が自分にはあったからこそ、諦めることが出来ない

だから、期待して欲しくない

自分がそれに応えてあげられる自信がないから

その人々から伸ばされた手を全て取れる自信がないから

それらが自分の手から零れ落ちていく恐怖を、忘れられないから。

――全部妄想だ。

だけど……。

水都「自信がないと100%の力を発揮できないって聞いたことがあるので……もしそれでまた守れなかったら、久遠さんが辛いと思って」

陽乃「………」

水都「さっき、久遠さんは対象外だって言ってましたけど、久遠さんのそれこそまさに自己犠牲で成り立っている力じゃないですか」

水都は考えて、でも躊躇わない。

言いたいことは、一つだけ。

水都「久遠さんは優しい人だと思うから、これ以上……変な迷い方をして欲しくないんです」

どこまでも壊れていく可能性を水都は知っている。

歌野と出会わなかった自分の末路こそがそれだと、今もまだ恐れている

だから、水都は言う。

水都「その体を無暗に犠牲にしていく姿を、誰も見たくないと思います」


1、言ってること、全然分からない
2、優しい? 私が? まさか……
3、何も知らないくせに、勝手なこと言ってくれるじゃない。
4、そんな人、いないでしょ
5、私、人を殺して逃げてきたのよ


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