佐久間まゆ『太くて固くて大きくて電撃を発するもの』
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8: ◆3jMo9iZPSE[sage saga]
2020/12/24(木) 16:07:01.11 ID:NmyA4jSa0
 時刻は深夜の零時、まゆは丹念にシャワーを浴びて、その肢体を磨き込んだ。
 髪を乾かし、スキンケアを済ませて、一糸まとわぬ姿のままキャビネットの引き出しを開く。
 購入し、動作確認をした日からずっと引き出しの中で眠り続けていたそれは、黒いボディにカーテンの隙間から射し込む月明りを反射して、静かに妖しい光をたたえていた。

 ベッドの上で四つん這いのような姿勢を取り、ロッドを持った手を後ろに伸ばす。
 先端の、少し太くなっている部分を肛門にあてがう。
「んっ……!」
 体を貫く鈍い痛みに手が止まる。
 意識的に深く呼吸をし、息を吐くリズムに合わせて、ゆっくりと押し込んでいく。
 急ぐ必要はない、ゆっくりでいい。ゆっくりと、少しずつ、少しずつ――
 やがて、ロッドがその全長のおよそ六割ほどをまゆの体に沈めた。
 出てきてしまわないように、最低限の押し込む力を加えながら取っ手を探り、スイッチに指をかける。

 本当は、気付いていた。

 最初は確かに思っていた。文香が自分にこのような行為を推奨したと。
 だけど、詳しく調べていくうちに、だんだんとわかっていった。
 私は、なにか勘違いをしている。
 文香が本当に言いたかったのは、決してこういうことではないのだと。
 だけど、もう鍵は解いてしまった。その扉に、手をかけるところまで来てしまった。
 引き返せる地点はとっくに踏み越えてしまっている。今更、後戻りはできない。

 ――だから私、やります。

 まゆは笑った。
 誰もいない自室で、見る者すべてを魅了するような微笑をたたえて、震える指先に力をこめた。
 この扉の先に、まだ見たことのない、新しい世界があると信じて。


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