【安価】続・ハーレムシミュレーター 第二部【R-18】
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496: ◆WEXKq961xY[saga]
2021/01/24(日) 17:14:37.94 ID:1Z75UboE0
「2人とも、落ち着くんだ」

 アスラは2人の間に割って入ると、交互に顔を見た。

「おれの前で、隠し事はなしだ。お互い、本当のことを…思ってることを、正直に言うんだ」

「では、うちの質問にお答えを。…何が、あったのです」

 するとアマテラスは、深い溜め息を吐いた。

「…昨年より、床に臥せっておりました。回復するのを待ってから、こちらへ参りました」

「そのような、恐ろしい病が流行っていたのですか」

「否…あれは病ではなく、毒」

「毒!? 一体、誰が」

「つい先程、詮無きことと申しました。…麿には、分からぬ。分からぬことは、話せぬ」

「…」

 歯ぎしりするツクヨミ。自分が殺されかけた話をしているというのに、アマテラスは穏やかな顔をしていた。
 やがてツクヨミが、震える声で問うた。

「…何故…復讐しようとは思わぬのですか」

「知らぬ相手には、復讐できぬではありませんか」

「突き止めればよろしい! アマテ様なら、間諜を遣わすなど造作もないでしょうに…どうして…」

 目に涙を浮かべながら、絞り出す。

「…そのように…優しいのですか。うちにまで…!」

 するとアマテラスは、それには答えずに、逆に尋ねた。

「麿のために、そなたが受けた仕打ちを、常に案じておりました。…麿を、憎みたもうか」

「先にお答えを!」

「…」

 アマテラスは、困ったように口元に手を当てた。それから、ぽつりと言った。

「…分からぬ」

「分からぬとは、どういうことですか!」

「麿は、日ノ本を愛する。民を愛する。そなたは、麿の同胞…愛するのに、何の理由が必要でしょうか」

「! …っ」

 ツクヨミは、よろよろと数歩進み出ると…その場に、膝を突いた。アマテラスも跪き、肩に手を置いた。

「もう一度問おう。…麿を、愛してはくれぬか」

「姉様…!」

 ツクヨミは、涙を流して姉に縋り付いた。アマテラスも、頬を涙で濡らしながら、妹を抱きしめた。
 抱き合う2人に背を向けると、アスラは静かにその場を去った。


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