【安価】続・ハーレムシミュレーター 第二部【R-18】
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609: ◆WEXKq961xY[saga]
2021/01/31(日) 15:43:20.40 ID:Qz7uKKBV0
 突然、ジオが立ち止まった。

「っ、どうした、ジオ…!?」

 唸るジオ。その目が睨む先を見て、アスラは息を呑んだ。
 星明りに照らされて、何かがこちらを見ている。筋肉隆々の身体に、粗末な服を身に纏い、手に斧のようなものを持って…こっちに、突進してきた!

「ジオ、走れ!」

 アスラは剣を抜き、叫んだ。ジオが踵を返し、走り出す。
 ところが、いつの間にか他の影が次々に現れ、アスラとジオを取り囲んでしまった。どれも人の形はしているが、体型は歪で、言葉にならない唸り声を上げている。

「っ、仕方ない…」

 ジオの手綱を引っ張ると、敵を見回した。思えば、1対1は練習したが、こうやって囲まれるのは初めてだ…

「とにかく、突破しないと…」

 じりじりと輪を狭めてくる集団を品定めし…一番小さくて細い敵に、狙いを定めた。

「走れ、走れーっ!」

 ジオが吼える。地面を蹴ると、飛ぶように駆け出した。

「走れ、走れ…行け!!」

 巨獣に迫られても、怯える様子のない襲撃者。アスラが手綱を引くと、ジオは巨大な蹄を振り上げ…振り下ろした。

「がっ」

 巨槌の一撃が、敵の頭を踏み砕く。脳味噌の残骸を撒き散らしながら、ジオは城に向けて走った。

…

「何の騒ぎで…っ!? アスラ様!」

 城から出てきたジャニスは、憔悴したアスラと、血まみれのジオの前脚を見て仰天した。

「なっ、何があったのですか!?」

「ここから、災いが起こるんだと…来る最中に、襲われた」

「襲われた? 誰に」

「暗くて見えなかった。人間の形はしてた」

「…とにかく、中へお入りを。明朝、人を遣わして調べましょう」


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