【安価】続・ハーレムシミュレーター 第二部【R-18】
1- 20
772: ◆WEXKq961xY[saga]
2021/02/10(水) 21:19:42.69 ID:mebAlEGU0


 ジオの背に乗り、広い街道を歩く。前にティエンファン、後ろにユィーキを乗せても、ジオの脚は揺るがない。それでも歩き出すまでに時間がかかったのは、流石に慣れない船での長旅が祟ったのだろう。
 ジオの後ろには、5台の荷馬車。更に10台近くの馬車。後宮から帰ってきた人々を乗せているのだ。
 そして、それらを囲むのは、大きな旗を持った騎馬隊だった。港で待っていた彼らは、アスラを中心に陣形を組み、馬車を護衛している。鮮やかな赤の旗には『西方天守阿須羅』『玉公主』『蘭公主』『守護皇家朋友』と書かれている。

「夜には、華禁へ着きましょう」

 隊を先導する騎兵が、振り返って言った。

「かなり道がぬかるんでるな」

 蹄が沈むほど濡れた地面を眺めて、アスラは呟いた。すると、後ろからユィーキが答えた。

「ほんの数十年前まで、ここは雨の降り止まぬ地域であったと言う。これでも、持ち直したほうと聞いたぞ」

「…! そうか、雨の帳か」

 バルバス領の教会で、アルに聞いたことを思い出す。と同時に、失われてしまったバルバス領のことを思い出し、言葉を詰まらせた。



 広い牧草地帯に差し掛かると、牛飼いの娘が隊を抜けた。更に農耕地帯へ入ると、農民の娘が離脱した。シェンウェンや彼女の仲間とは、港で別れた。
 隊は、少しずつ小さくなっていった。



 日が傾く頃、周りに家が増えてきた。農耕地帯から話が伝わっているのか、沿道には大勢の人々が集まって、アスラやその周りの人に向けて手を振っていた。

「歓迎されておるぞ、我が王」

「それは良かった」

 ティエンファンも、にこにこしながら手を振っている。宿を借りて一休みしたおかげで、だいぶ元気を取り戻したようだ。
 建物が密集し、道路が硬く舗装されたものに変わっていく。夕日が山の向こうに沈み、辺りが赤い提灯の灯りだけになった頃、目の前に巨大な朱塗りの城が現れた。

「華禁に到着しました」

 先導の騎兵が言う。
 門の中から、2人の女が出てきた。それぞれ赤と青のチャイナドレスを着た女達は、深々と頭を下げると言った。

「勇者アスラよ。遥かクリストラより、ようこそお越しくださいました」

「ああ。…随分遅くなってしまったな」

「ええ。お部屋をご用意致しておりますので、今夜はそちらでお休みください。明朝、皇帝陛下に謁見し奉ります」



 華禁と呼ばれる城に併設された、これまた広い屋敷の一室に通された。

「凄いな、西禁とは比べ物にならない」

「当然よ。ここは、王朝そのもの。あれは、この城を模して造ったものだ」

 ユィーキが得意げに言う。ティエンファンは疲れ果てて、寝台の上でぐっすり眠っている。

「…そして、ここは華禁の後宮である」

「ここも、後宮? じゃあ、皇帝の」

「いかにも。妾もランファンも、ここで生まれた」

 そこまで言うと、ユィーキも寝台に上がった。

「…さて、もう寝よう。明日は早いぞ。何しろ、父上に拝謁し申し上げるのだからな」



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(夜)


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/391.85 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice