【安価】続・ハーレムシミュレーター 第二部【R-18】
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◆WEXKq961xY
[saga]
2021/02/14(日) 20:48:56.61 ID:/vUNN2h90
アスラは、見送りに来た皇子に話しかけた。
「ここまで送ってくれて、ありがとう」
「…む、私か」
彼はわざとらしく、くるりとアスラの方を向いた。オリエズマ人ながら長身で、無駄のない筋肉が付いているのが分かる。それに、目は細いが整った顔立ちをしている。
「何、礼には及ばぬ。父上のともがらとあれば、無礼があってはならぬ」
「兄上、世話になりました」
ユィーキが言うと、彼はくっくっと喉を鳴らした。
「玉妃、ぬしからそのような、殊勝な言葉が聞けるとはな。ついこの間まで、すぐ癇癪を起こしては、やれ斬首だやれ車裂きだ…」
「あ、あまりからかうな」
珍しく狼狽えた様子で、兄を制止するユィーキ。ケドゥは細い目を更に細めると、しみじみと言う。
「…時の流れは、偉大である。そして、かくも容赦がない」
「…」
「父上は、もう長くはないだろう」
「! 兄上は…長兄に代わり皇位を継ごうとは」
「無い、その気はない」
彼は、首を横に振った。
「太子は、あくまで兄上だ。慣例を見出しては、禍根を残そう。それに…保兄はあれで、優しいお方だ。ただ、人を頼らず何でも一人でやろうとするから、ボロばかり出して…」
そこまで言うと、わざとらしく両手で口を押さえた。
「…む、いかんいかん。どこで間者が聞いておるか分からん。帰ったら、首切り台へ直行とあってはかなわんからな」
それから、船の方を指差す。
「そして、準備ができたようだ」
「では…」
アスラは、頭を下げた。ケドゥは、笑って手を振った。
「ああ。…達者でな」
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