【安価・コンマ】Dランク神獣「Sランクまでつき進む」(その2)
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◆lFOXrxX/4g
[saga]
2021/01/18(月) 17:07:53.95 ID:21UK2LNZ0
◆
ミドカ「ぴや」
クーラー「ぃぃえ〜♪」
キュウビ『さて、今回我らは食料探索組ではない。だからこの仔らの子育てをしようと思う。どうかの?』
キノ「キノミー」
ウォルフ「さんせー」
キュウビはそう言ってから、神通力でつまむように2匹を地面に下ろした。
ミドカ「ぴーやぁ?」
クーラー「じゃてぃ」
降ろされた2匹は少しの間きょろきょろと辺りを見回した後、一目散にキュウビの毛の中に突っ込んでいった。
もっふぅっ!
ミドカ「ぴやーっ」
クーラー「ぃいぃぇえぇえっ!」
キュウビ『ちょ、待つのじゃお主ら! 今日はお主らが1人になっても生きていけるようにしていく為の訓練なのじゃぞ!』
そうキュウビが説得するも、2匹はすりすりすりすりと毛に身体を擦り続けていた。
ウォルフ「くんれんって、だいじょうぶなの? まだ、ミドカはうまれていちにち、クーラーはあさうまれたばっかりだよ?」
キノ「ノミー」
キュウビ『まあ訓練と言っても、前にラピスとウォルフにやったような激しい物ではないでの』
そう言いながら、キュウビは自身の前脚の間に潜り込みじゃれあっている2匹を見た。
キュウビ『卵の間に神獣であるわらわの尾の中にずっといたからか、この仔らの魔力量は高い。もちろんわらわ達には及ばないが、産まれて当日と1日とは思えないほどじゃ。今尾の中に入っている最後の卵からも、ミドカとクーラーと同等の魔力を感じる。魔力の操作方法を覚えれば、すぐに魔法を使えるようになるじゃろうな』
ウォルフ「そうなんだー」
キノ「キノミ?」
キュウビの説明に、2人そろってよくわかっていないそうな顔だった。
キュウビ『.........まあその、つまり、鉄は熱いうちに打った方が良い、という事じゃ。この仔らの為にも、早めに力の使い方、と言うのを教えてあげた方が良いという事なのじゃよ』
ウォルフ「わかった!」
キノ「キノミー」
ミドカ「ぴや〜ぁ♪ .........ぴや〜〜〜っ!?」
クーラー「ぃぃぃぃえええぇ! .........ぃいぇええっ!?」
キュウビ『ほれ、離れるのじゃ』
2人へ説明を終えた後、キュウビは神通力で胸毛にじゃれついてくる2匹を2メートルほど先に置いた。
もちろん2匹はすぐにキュウビの足元に戻ろうとしたが、それをキュウビは神通力の壁を作り止めた。
ミドカ「ぴ、ぴぃぃいっ!? ぴやぁぁぁぁ〜!」
クーラー「じゃてぃぃぃぃぃぃ! じゃぁてぃぃいぃいいぃいぃぃぃ!」
見えない何かに目の前を阻まれたミドカとクーラーは、バタバタと手足を動かし、なんとかキュウビに向かって走った。
しかし、首を振ろうが引っ掻こうが、その神通力で作られた壁は2人を阻み続けた。
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