【安価・コンマ】Dランク神獣「Sランクまでつき進む」(その2)
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◆lFOXrxX/4g
[saga]
2021/01/18(月) 17:08:45.89 ID:21UK2LNZ0
ミドカ「ぴぃぃや...........」
クーラー「じゃてぃぃ.........」
ウォルフ「キュウビ、かわいそうだよ?」
キノ「キノーミー」
10分ほど暴れた後、母であるキュウビの元にたどり着けない事を理解した2匹はキュウビに向かって切ない鳴き声をあげた。
ウォルフとキノはその様子に心を痛めながらも、なぜこのような事をしたのかを説明し出した。
キュウビ『わらわも、別にこの仔らが嫌いでこのような真似をしておるわけではない。しかし、ずっとわらわにくっついたままでは訓練をしようにもできないからのぉ。じゃから、今日の訓練が終わるまではわらわにくっつくのは無しじゃ』
ミドカ「ぴぃぃぁ..........」
クーラー「じゃてぃ.......」
ウォルフ「でも..........」
キュウビ『わらわは母親初心者じゃが、自然は残酷じゃ。ゆっくり覚えるのを待っておってはいつか死んでしまうじゃろぅ。甘やかすだけが子育てではない。時に厳しくするのも、子育てじゃ』
キュウビが「こゃっ」と小さく吠えると、神通力の壁に阻まれて切なそうな声を上げていた2匹はしぶしぶ、と言った様子で良い姿勢で座った。
ミドカ「ぴゃ..........」
クーラー「ぃえぇ........」
キュウビ『うむ、良い仔じゃ。さて、今日からお主らには魔力の操作の仕方を覚えてもらうとする。お主らには才能があるらしいからの。自分の身を守れるようになるまで、鍛え上げるでのぉ』
ミドカ「ぴーや......」
クーラー「じゃぁてぃ..........」
ウォルフ「キュウビのじゅぎょうがはじまったね。........ぼくたちはみてようね」
キノ「キノミ」
キュウビ『ではまず、魔力の流れを感じ取るのじゃ。魔力は血流のように肌の下を流れておる』
その時、キュウビの身体を中心に大気が細かに震え出した。
意識して体内の魔力の圧を高めたため、洗濯機の水流のような激しい流れが発生しているのだ。
ミドカ「ぴや........? ぴやぁ.....」
クーラー「ぃぃえ〜」
キュウビの魔力に孵化する前と同じ物を感じ取ったらしい2匹は、その感覚に少し心地よさを覚えた。
そして、母親の真似をしようと、感覚を探った。
ミドカ「ぴぃぃぃやぁぁぁぁ..........」
クーラー「ぃえぇぇぇえぇ...........!」
その様子にキュウビは微笑んだ。
キュウビ『うむ、その調子じゃ。一度感覚を掴めば、魔力はお主らの手足のように操作できるようになるじゃろう』
ミドカ「ぴぃや〜〜」
クーラー「ぃええええ〜〜〜」
ウォルフ「ぼくもやってみようかなー」
キノ「キノーミ」
キュウビ『お、ウォルフもやってみるかのぉ? 確かに、お主もまあまあの魔力を待っているからの。確かに訓練をすれば何か魔法を使えるようにもなるかものぉ........うむ、参加してみれば良い』
ウォルフ「わーい」
ウォルフはミドカとクーラーが感覚を掴もうと頑張っている隣に座り、キュウビの授業を受けることにした。
キュウビ『しかし、2人と違ってウォルフはわらわの魔力で産まれたわけでは無いからのぉ........ちょっと魔力をミドカから順番に飛ばして見るでの』
そう言うと、キュウビは尾の一本を振り、何かをミドカに向かって投げるような仕草をした。
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