【安価・コンマ】Dランク神獣「Sランクまでつき進む」(その2)
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311: ◆lFOXrxX/4g[saga]
2021/07/11(日) 16:42:16.65 ID:XW0zy4VK0


いつもよりも湿度が高く、しっとりと汗が張り付いてくるような蒸し暑い夜。
1つの小さな影が川での水分補給を終え滝の裏の洞窟に戻って来た。

コウモリ「キキキキ…….」

血は血、水は水である。
血は液体でこそあるが、蝙蝠にとっては飲み物ではなく食事と同等。
生きるのに必須な水分はあまり美味しくない(個人の感想です)果物や水から取らなければいけないのだ。
蝙蝠は洞窟内に生えている木に留まると、口についた水を拭い獲物に目を向けた。

ウォルフ「すー………すー……….」

コウモリ「キキキィ………♡」

蝙蝠はパタパタと静かにその狼の上に降りると、歯で皮膚を切り裂き血を飲み始めた。

コウモリ「ぺちゅぺちゅぺちゅぺちゅぺちゅ……..ごくんっ…….ぺちゅぺちゅぺちゅ、こくっ、こくっ、こくっ…….♡」

この味にありついてから、他の動物の血を啜ったことは無い。
一度だけあちらの狐の血を舐めてみた事があるが、あまりにマズく飲めたものじゃなかった。
兎の血も、大きな鳥の血も、そこらへんにいた野生動物の血も。
以前の自分であれば普通に飲んでいただろうが、この狼の血の味を知ってしまってからは皆、泥水と等しい。
同じ血の筈なのに、この差はなんであろうか。
……もしこの狼が死んでしまったりして血が飲めなくなれば、自分は餓死してしまうのだろうか。
まあ、今は気にする必要はない。
目の前の甘美な赤い液体で腹を満たすことだけ考えよう。

コウモリ「ちゅぷちゅぷぺちゅぺちゅぺちゅ……..ごくんっ♡ ぺろ、ぺろ………けふっ……..♡」

さあ、栄養を口から摂取する時間は終わりだ。
今夜こそは、狼と小鳥をまぐあわせよう。

そう思いながら、蝙蝠は昨日の失敗を思い出し、まずは小鳥の方を起こすことにした。
蝙蝠は翼を挙げると、狼の近くで寝ていた小鳥の頭を叩いた。

ベチッ

キノ「キノッ……….!? ………キノミー…….?」

パタパタパタパタッ………..!

キノ「…………..キノォ………?」

蝙蝠は小鳥に気づかれる前に一目散に天井の木に退散すると、間髪入れず狼に向かって木の実を落とした。

ポテッ

ウォルフ「いたぁっ!?」

キノ「…….キノミィ?」

計画は成功だ、と思った瞬間、くるっと小鳥の首が蝙蝠の止まっている木の方を向いた。
不自然なタイミングで落っこちてきた木の実に違和感を感じたらしく、小鳥はじっと真上の木に目を凝らした。
蝙蝠は見つかったかと思い驚き身を縮めたが、小鳥の目では夜中の洞窟の天井にいる暗い毛色の蝙蝠を見つけることはできなかったらしく、首を傾げてから目線を戻した。

コウモリ「ほっ……..」




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