【デレマスR-18】寝不足になるほど性欲の強い大和亜季と朝までする話
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2:軍曹の好奇心 1/19[sage saga]
2021/02/20(土) 23:54:31.15 ID:475N2pEr0
 如月の中旬、暦の上ではもう春も近いというのに、屋外に吹きすさぶ風は鋭く肌を引っ掻いていく。芸能プロダクションでアイドルのプロデュースを務める彼は、外回りの営業から帰ってきた所だった。事務所のエントランスを通り過ぎるなり、瞬く間に彼の視界が曇る。煩わしさを覚えつつ、コートを脱ぐよりも先に彼は眼鏡を拭いた。

「プロデューサーさん、お帰りなさい」
「お疲れ様です、なんとか仕事を取ってこられましたよ」

 絶え間なくキーボードを叩き続ける事務員の千川ちひろに、右手を挙げて挨拶を交わす。デスクのマグカップからはまだ湯気が立っていて、澄んだ紅茶がエアコンの風に乗って香ってきた。時刻はもう夜の八時を回っていた。事務スペースに屯するちびっ子達は姿を消している。コートをハンガーにかけている間に、身支度を整えて事務所を後にするアイドルもいた。

「何か、変わったことはありましたか?」
「いえ、特には……あっ、一つだけ、ありました」
「どんなことでしょう?」
「亜季ちゃんがですね、大きな欠伸を噛み殺していたり、しきりにまぶたを擦っていたりしたので、どうかしたのか尋ねてみたんです。なんだか、最近寝つきが良くないそうですよ。どこか悪いのでしょうか」
「えっ、亜季が? ……それはちょっと見過ごせませんね。まだいるようならちょっと話してきます」

 大和亜季、サバゲ―マニアのアイドル。日常的にプロテインを摂取して筋トレに励む彼女は健康そのもので、この事務所で最も体調不良という言葉が似つかわしくない。デビュー以来、頭痛や腹痛を訴えた所すら、目撃証言が無かった。これは明日、大雪でも降るかもしれないな、と思いつつ、プロデューサーは彼女の名前と居所を探り出した。ホワイトボードを見るに、まだレッスン中のようだ。

 人気の少ない廊下に乾いた靴音が響く。曲がり角を通り過ぎた瞬間、突如彼の視界に人の姿が飛び込んできた。身を引こうとしたが間に合わず、歩いてきた女性とぶつかってしまった。

「あっ、プロデューサー殿! これは大変な失態を……お怪我はありませんか?」
「そんな大袈裟なものでも無いよ。ちょっとよろめいただけだから。……今、レッスン終わりか?」
「はっ! 大和亜季、本日の全行程を終え、これより撤収、ベースへ帰還する所であります!」

 背筋をぴんと張り、足を揃えて亜季が敬礼した。腹から張り上げた声がよく通る。

 プロデューサーは亜季の顔を眺めた。薄いメイク越しにでも分かる新陳代謝の活発な肌はつやつやで、吹き出物やニキビのつけ入る隙を与えていない。クマのできている様子も無い。調子の悪い所は無さそうだが、違和感があった。目だ。生命力に漲った瞳の輝きが、今この瞬間においては僅かにくすんでいる。

「……どうかされましたか? 私の顔に何か?」
「いや、顔に出るほど調子は悪くなさそうだな、と思って」
「私はいつも通り順調ですとも」
「聞いたぞ亜季。最近寝つきが悪いらしいが……大丈夫か? ストレスか?」
「えっ」


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