【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」瑞鶴「その10……ふふっ」【安価・コンマ】
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11: ◆0I2Ir6M9cc[saga]
2021/02/21(日) 23:20:14.02 ID:mhnk73Hw0
・迅鯨

(20到達時)
母親が世間でも優秀と有名な高校の教師を務めており、その凛々しい姿に憧れて教師の道を目指すようになる。
両親は内心「僕(私)のことは気にせず、自分の進みたい道を歩んで欲しい」と思っていたが、迅鯨が自らの意志で熱心に勉強する姿を見て、彼らも応援することにした。
幼稚園時代から母親監修で勉強を始めたお陰で、小学校に入学してからも優秀な成績を維持することが出来た。

そのまま順調に勉強を続けられると思っていた迅鯨だったが、夢を目指すあまり勉強以外のことを無意識の内に優先度を下げていた。
決して人と話すことが苦手という訳では無いが、授業が終われば帰宅して勉強する毎日だったので、親しい友人はほとんど出来なかった。
それどころか迅鯨の優秀さに嫉妬するクラスメイトが現れてしまい、中学年になる頃には軽い虐めを受けるようになってしまった。

最初は上履きや教科書を隠されるだけだったが、高学年になると虐めがエスカレートしていき、直接嫌味を言われるようになってしまう。
迅鯨も当初は教師の卵らしく、正面から「どうしてこんなことをするの?」と理由を聞いたこともあったが、最終的に「言っても無駄だから、無視して勉強に集中しよう」と考えるようになる。
しかし虐めが酷くなるにつれて周囲から孤立していき、クラス内には味方が誰1人いなくなってしまう。

虐めの影響で成績も下がってしまい、両親からも心配されてしまうが、迅鯨は心配をかけたくないと考え「大丈夫」と言いながら無理を続けてしまう。
限界まで溜め込んでしまった迅鯨は精神的に追い詰められてしまい、ふと「死ねば楽になれるかもしれない」という危険な考えが浮かんでしまう。
そのまま虚ろな目で住宅街から離れ、フラフラと街を彷徨い、気が付くと今まで来たことも無い場所に辿り着く。
それに加えて土砂降りの雨だった為、迅鯨は足を滑らせて道路に転んでしまう。しかし頭の中に「自殺」ばかり思い浮かんでいた迅鯨には、起き上がる気力さえ残っていなかった。

そのまま車に轢かれれば楽になれると考えていると、誰かに引っ張られる感覚がした。振り向いてみると、まだ幼い提督が必死に自分を歩道まで引き寄せようとしていた。
迅鯨が歩道まで引き寄せられたところで、提督は微笑みながら「もう大丈夫!」と言う。彼女は顔を上げて提督に「どうして?」と聞く、提督は「車が走ってて危ないでしょ」と言う。
提督から「どうして車が走ってる道でお昼寝してたの?」と聞かれた迅鯨は内心「貴方には関係無い」と思いつつも、虚ろな目で「道に迷っちゃったからかな」と告げる。

すると提督も「てーとくと同じ!てーとくも道に迷っちゃった!」と答え、そのまま提督達は近くの屋根がある公園で雨宿りすることにする。
最初は口を閉ざしていた迅鯨だったが、提督の純粋故に投げかけて来る質問を聞いている内に、少しずつ愚痴をこぼしていく。
内心「こんな小さな子供に話して何になるの?」と考えながらも、溜め込んでいた負の感情は留まることを知らず、涙を流しながら提督に自分の辛さを語ってしまう。
虐められていることの辛さ、夢を叶えられなかった時の不安、両親への申し訳無さ、誰も味方がいない等、提督にはまだ理解するのが難しい話だとしても、迅鯨の口は止まらない。

しかし提督は幼いながらに迅鯨がどれほど追い詰められていたかを理解し、迅鯨の頭を撫でながら「偉い偉い。お姉ちゃんは頑張ったね」と告げる。
この時、提督は「おとーさんとおかーさんがこうしてくれたら悲しくなくなる!」と考えており、泣いている迅鯨を見てそれを実践しようと思ったのだ。
迅鯨は感極まって、提督を抱き締めながら声を上げて泣いてしまう。提督は「ちょっと苦しい」と思いながらも、泣き叫ぶ迅鯨の頭を撫で続けた。

しばらくして迅鯨が泣き止み、溜め込んでいたストレスを少し発散出来て自殺を思い留めるようになる。だが、それでも迅鯨はまだ不安を抱えていた。
「このまま教師になれなかったらどうしよう」「このまま虐められ続けたらどうしよう」「私はずっと1人……皆から嫌われて……」という考えばかりが募っていく。
まだ幼い提督は、迅鯨の悩みを完全に理解することは難しかったのだが、それでも「何とか励ましてあげたい」と考え、咄嗟に「それならてーとくがいるよ!」と告げる。
迅鯨は驚いた表情で振り返り、提督は続けて「てーとくはお姉ちゃんのこと、すきだもん!」と言いながら迅鯨に抱き着く。

迅鯨は突然のことで慌てるが、提督は笑顔で「きらわれてなんかないよ!てーとくがいるもん!」と言う。すると混乱した迅鯨は「……どれくらい好き?」と聞き返す。
提督は「んー、おとーさんとかおかーさんと同じくらい!」と答え、更に迅鯨が「それって、結婚したいと思うほど?」と聞き返す。
この時点で迅鯨は自分がいかに変なことを聞いているかを自覚しており、「幼稚園児に何を言っているんだろう、私は……」と軽く自己嫌悪に陥っていた。
しかし提督は幼い故に深く考えず「そうかも!お姉ちゃんのお婿さんになりたい!」と言い出し、不意打ちを受けた迅鯨は赤面して慌て出す。


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