【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【3頁目】
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892: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/05/29(土) 21:22:51.23 ID:TvXvk1u/o

陽乃「別に、そう思ってくれてもいいわ」

水都「否定しないんですね」

陽乃「私が否定したって、貴女達はそう思うでしょ? 無駄な労力を使う気はない」

水都「……そうですか」

水都はやや素っ気ない返しをされても嬉しそうに笑うと

体に馴染んだ水の冷たさを手に受け止めて、顔にぶつける。

水都「そうですね。そうだと思います。久遠さんには何か別の考えがあって、
    諏訪を見捨てないのは、ここに残ってくれるのは……そのついでだとしても」

水都はちいさく息を吐く。

前髪の先から、一滴が水面へと落ちる。

水都「結果的に諏訪に残ってくれたから、否定しても変わらないと思います」

陽乃は思った通りの返しに返事もなく、黙っていて。

水都の周囲と違って陽乃の体の周りはまるで揺れない。

その微動だにしない沈着冷静な様子は、水都がいつもこの場所で見ているものだ。

実際に戦わない水都ですら、これから大きな戦いがあると緊張しているのに

陽乃はいたって、いつも通り。

水都はその堂々とした姿勢に羨望のまなざしを向けて

水都「久遠さん覚えてますか? 前に、放っておいて欲しいって言ったこと」


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