【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【3頁目】
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965: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/06/02(水) 21:07:51.75 ID:q+hJpbORo

陽乃は暫く水都を見つめていたが、

ため息をつくと、さっと目を逸らして自分の手を動かす。

握る力、持ち上げる力、曲げる力何一つ不自由はない。

陽乃「似てないわよ」

水都「え?」

陽乃「以前ならともかく、今は」

歌野と水都、どちらに似ていると誰が言ったか。

思い返した陽乃はそれを不鮮明に否定する。

今は到底似ていない。

陽乃「貴女は代わりに寝ててもいいわよ」

体を起こし、手足の不自由がないのを確認して、服の皴を伸ばす。

私服ではなく、寝間着

着替えさせられたのだろう。

水都「え、そのまま行くんですか」

陽乃「外に出るでもないし、これでいいわ。見るのは白鳥さんくらいだし」

水都「だ、だめですよ! 万が一があるかもしれないですから着替えてください!」

水都が回り込んで陽乃を阻む。

陽乃「……何か企んでるの?」

水都「ないですけど、とにかく、駄目です」

水都は企んでいない

企んでいないが、御柱の倒壊と地震はけたたましい警報の後に起こった災害である。

それ以前に人々を神社に集めていたので人的被害は皆無だったが、問題はそこだ。

参集殿は立ち入り禁止となっているが、境内には人が多い。

焦る水都を陽乃は睨むように見て、渋々と着替えを手に取った。


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