【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい5
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286: ◆gEU9La026k[saga]
2021/05/17(月) 22:43:59.34 ID:2t9jO7r+0
ジーク「傭兵団は、ほとんどが大人だ。団長だけじゃなくて、色々な仲間が俺の面倒を見てくれた……」
ジーク「そして俺に、傭兵なんて職業はいつ死んでもおかしくないんだから、死ぬ覚悟をしておけと」
ジーク「団長以上に釘を刺してきた仲間が、俺の目の前で致命傷を負って倒れた」
ジーク「……不意討ちだった。ご丁寧に毒まで塗られていて、子供の俺じゃあ処置のしようもない」
ジーク「――苦しむ仲間を楽にしてやることも、大事なことだと教わった」
ジーク「だが、その時の俺にはできなかった……」
ジーク「死ぬ覚悟を決めておけと、あれほど言っていた口で……」
ジーク「血を吐き出しながら『生きたい……』『死にたくない……』そう、言い続けた……」
ジーク「仲間とまた飯を食いたい、お前にも教えていないことがまだある……事切れるまで、未練は止まらなかった」
ジーク「……傭兵は、いつ死んでもおかしくはない。俺達も、誰かの命を奪って生きている」
ジーク「それでも、生きたくても生きられなかった奴がいるのに……」
ジーク「俺よりも小さい子供が、自ら死のうとしているのが許せなかった……」
一同「「……」」
ジーク「……俺の身勝手で命を繋いだ彼女の瞳は、昏く哀しく沈んだ蒼色だった」
ジーク「そんな彼女に、俺はこう言った。生きていれば、いつかいいことがあるとな……」
ジーク「俺にとっての傭兵団のような存在が、いつか彼女にも現れると思ってな」
マリリン「それで……?」
ジーク「……少し涙ぐんでいた気がする。それでも、少しだけ目の色が明るくなったようにも見えた」
ジーク「声は出さなかったが……その場で、なんども頷いていた」
ジーク「そして俺は、大声で叫んだのが不味かったのだろうな。不審者として住人に追われ……」
ジーク「結局、あの少女と話したのはそれっきりだ」
ユージーン「まーじでかー……」ガシガシ…
マリリン「これはちょっと、驚きだねぇ……」
マリリン(ジーク、馬術も上手いし本当にお姫様にとっては白馬の王子様だったのかも……)
マリリン(……でも、それでもあそこまで大胆に動けるものなのかな?)
マリリン(リアローズ様とリーチェ様の命も救っているみたいだし、本当に凄いと思うけど……)
マリリン(ちょっとでも動き方を間違えたら、大変なことになるよぉ……?)ダラダラ…
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