59: ◆3oqrAy1Ql2[saga]
2021/05/21(金) 22:53:11.33 ID:6/XgyaWm0
テイシロ「今、男湯にあります。」
アルマ「すみません、少し怖くなりまして。」
テイシロ「何がですか?」
アルマ「私には今、父上も母上もなく国も失いなにもありません。
それに兵士に追われいつ殺されるかもわかりません。最初は自分一人で何とかすると覚悟をしていましたが、貴方が傍に居てくれて、ありがたいですがまた亡くすのではないかと怖いです。」
テイシロ「そのような心配はしないでください。」
アルマ「信じ居てもそれでも怖いのです。」
テイシロは湯を分ける壁に近づき背を凭せ掛ける。
テイシロ「大丈夫です。貴方の忠臣としてお供します。貴方が蓮華となるなら湖になり、真珠となるなら海にでもなりましょう。」
アルマも壁に背を凭せ掛けた。壁越しに互いを感じる。
湯から出て同じ部屋で同じ寝台に寝り朝を迎えた。
テイシロ「心地よい朝です。また数日は耐えそうです。」
アルマ「もう半分は越えました。まっすぐ行きましょう。」
力強く歩き出す。ニカールの外郭だからか土地が平らになった。
このまま何も無ければ予想より早く着くだろう。
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