自分から誘えない秋月律子が「性行為同意書」に中出し願望を開示してしまう話
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4:不埒なアグリーメント 3/20[sage saga]
2021/05/29(土) 23:54:26.63 ID:KwMs2ogN0
「っ……ふ……んぁ……っ」

 換気扇の音が低く唸る個室で、私は声を殺していた。

 自分を慰めると書いて、自慰。

 身の内で燻る情欲を我慢できず、かといって自分から睦み合いを求める羞恥を乗り越えることもできない臆病者は、己の指で慰められているのがお似合いだった。

 ほんの僅かな出っ張りに過ぎない肉の芽は、硬くなって包皮を押し上げている。痒みにも似た疼きが体の内部でじりじり燃えていて、薄皮一枚越しにクリトリスを撫でるだけで反射的に鼻から息が漏れ出す。

 くにくにと弄んで、顎を仰け反らせて悶えて……一人でこんなことをしているなんて滑稽だ。でも、あの人に同じことをされるのを想像するとひどく気持ちよくて、そんな外面がどうでもよくなってくる。

 靴が床に擦れる音よりも、温水便座のモーター音よりも、性器の奏でる卑猥な音が膨らんでいく。ぱた、ぱた……と、下の口から溢れた涎が、便器の水面に落ちた。あ……イけそう……!

「んっ……あ゛ぁっ……!!」

 器に収まりきらなくなった快感が噴き上げた。指先に触れた陰核が震えている。一瞬宙に浮くような心地よさと共に絶頂しても、お湯に入れた氷のように余韻はすぐさま消えてしまった。まだ疼きが治まらない。

「ムラムラする」ってこんな気分なんだ、って知ったのは最近だった。入浴剤を湯舟に溶かすみたいに、心の色が変わっていく感覚。

 一回イッたぐらいじゃ満足できなくて、もっと深く達したくなる。ぬるぬるになった穴はすんなりと指を受け入れた。挿入する指を二本に増やしても、プロデューサーの指みたいな、瘤のように出っ張った関節のゴツゴツ当たる感触が無い。Gスポットを圧迫して、快感で物足りなさを塗り潰す。はしたないと知りつつも脚をガバッと広げてしまうと、ますます気持ちよさが膨れ上がる。私がどんなに声を抑えても、くちゃくちゃと立ち上る粘っこい音は抑えられない。

 もしかしたら彼がトイレの外にいて、そこまで聞こえちゃってるかも――。私、準備出来てるから、見つかったらきっと、狭い個室の中で犯されちゃう。そのまま便器で用を足すみたいに劣情をこってりと吐き出されちゃったら、どうなるんだろう……!

「ん˝っ……い、イくぅ……んうぅっ……!」

 想像したら、脳天をガツンとされたような衝撃が押し寄せて、そのまま呆気なく二度目のオーガズムを迎えてしまった。ぴちゃ、ぴちゃ……と、私の吐き出した蜜が水面に跳ねて音を立てる。シャツの袖口も、飛沫の一部を浴びて色濃くなっていた。


 全身から一気に力が抜けていく。


 インスタントな気持ちよさの後に、湿った虚しさが残った。




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