【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【4頁目】
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197: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/06/17(木) 23:34:05.09 ID:q8ehS9Z5o

陽乃は嘲笑交じりに零して、九尾に乗っ取られた自分の影から目を背ける。

本当に、取りこぼしてばっかりだ。

守れたものもあったけれど、

それは手の中から逃げ出していった。

親族は母親1人になってしまったし、

残ったのは、ほんの少し。

陽乃「……自信なんて、もてるわけがないじゃない?」

他の勇者に比べれば、代償が大きい分力が強いのは当然だと言える。

だけど、それだけだ。

陽乃「まぁ、できる限りやるしかないことも分かってはいるから」

『難儀なものじゃな』

陽乃「仕方がないわ。受け入れれば楽なものを、そうしていないんだから」

陽乃は窓の外を眺めながら、呟く。

本当にそう。

いいや、本当にそうなのか。

受け入れないほうが、楽な道なのではないだろうか。

陽乃はそう考えて、目を瞑る。

特に風のない、9月の諏訪は……まだ蒸し暑く感じた


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