安価で人間牧場
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155:名無しNIPPER[saga]
2021/07/12(月) 19:07:07.48 ID:AlPYWu6V0


楓「すみません、お茶も出せず」

楓に背後をとったスーツ姿の男に、楓は道場で対応する。

本来は事務所だろうが、ソファは破け、来客の対応は不可能だ。

そのため、道場で正座して男と対峙している。
サラシを巻き直す時間が欲しいと願い出るわけにもいかず、素肌の上から道着を着ているため、大きな胸の大きさだけではなく、よく見れば乳首の位置もわかってしまう道着が気になっている楓だが、男は楓の胸に気を取られることなく、隣に置いたバックから水筒を取り出し、同じく取り出したコップに注ぐと楓の前に置いた。

遠慮しようとした楓に男は笑うと、

「ちょっと長くなりますから、これでも飲みましょう。施しを受けるのは恥ずかしいかもしれませんが、無碍にするのも武道に反しますよ」

そういって、男は注いだお茶を口にした。

この男は武道嗜んでいないのは、足捌きや体移動からもわかる。

しかし、兵法書は読んだのだろう。
教養の差を見せつけられて悔しさと同時に、武門の道を志す者が道を解かれる恥ずかしさが湧き上がった。

来客からの申し出に穴があったら入りたい心境とはこのことかと思いつつ、カップに口をつける。

楓「! 美味しい…」

自然と口に出た。
男が持ってきたお茶は日本茶ではなく、紅茶だった。
紅茶はほとんど経験がないが、ほんのりと甘みと苦味、口の中に広がる香は素晴らしいハーモニーを奏でる。

「お口にあって良かったです、よければ当社のミルクもどうぞ」

男がそう言って渡したのは小さな瓶に入った紅茶用のミルクだった。
楓は言われるがままに、紅茶に入れて飲む。

これも味が変化して、美味しかった。


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