【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい8
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616: ◆gEU9La026k[saga]
2021/08/03(火) 23:14:56.43 ID:l7F4PKO00
アルテミシア「……言ったでしょう? ローレシアは隠すのが上手かった」
アルテミシア「私は対象ではなかったとはいえ、ローレシアにずーっと呪力の宿った手で撫でられ続けたからか微かに感じ取れただけ……」
アルテミシア「完璧な正妻と、呪われた子を産んだとされる取り柄のない側室。どちらの言葉を皆が信じると思いますか?」
ネーロ「それは……」
アルテミシア「……それに、呪術は年を重ねるごとにその力を増す性質もあるそうです」
アルテミシア「最初はローレシアの策略でも、物心ついたセレスティアはもう、本当に呪いの力の一部が宿っていましたから……」
アルテミシア「あとはもう……ローレシアが手を出さずとも……」
ネーロ「そんな……」
アルテミシア「……この話は、クリスとユリーカにも伏せてあります。あの人……エルクラッドにも」
ネーロ「ど、どうしてですか! 伝えていれば――」
アルテミシア「……あの人にとっては正妻ですよ? そしてあの子達は、セレスティアのことを気にかけていましたから」
アルテミシア「生まれ持った不幸であればともかく、身近な存在に仕込まれたものだと知ったらどうします……?」
ネーロ「……私であれば、許せません」
アルテミシア「ええ。そして……ローレシアを問い詰めれば……彼女は、何かしらの理由をつけてあの子達も害した筈です」
ネーロ「……何故、ローレシア様はクリス様とユリーカ様には手出しをしなかったのでしょうか?」
アルテミシア「クリスはセレスティアが成長している頃にはもう優秀な子に育っていて……」
アルテミシア「多くの人々から、期待されていました。邪魔と思っても、流石に周りの目が気になったのでしょう」
ネーロ「ではユリーカ様は? セレスティア様と同じ手を使われる危険もあったのでは……」
アルテミシア「……その時から、私はこの教会にいましたから。ここはあの人が作った、光の魔力に守られた教会なのです」
ネーロ「呪術の効力が発揮しきれない可能性を危惧した、というところですか……」
アルテミシア「ええ、おそらくは。でも、それ以上に子供達に直接手を出すことは難しかったのでしょう」
アルテミシア「エルクラッドは、あの子達を愛してくれていましたから……」
アルテミシア「――下手をすれば、自分の命が無いと。そう感じたのかもしれません」
ネーロ「そういえば、エルクラッド様は……」
――
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