少女「覚めない悪夢にようこそ」
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8:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 19:14:32.34 ID:8Bqh101l0
しばらく周りの異様な光景に唖然としていた少女だったが、やがて恐る恐る裸足の足を踏み出した。
そして、部屋の片隅に設置されていた手洗いと便器に近づいた。
便器の中には砂が詰まっている。
水道の蛇口をひねっても、水も何も出なかった。

以下略 AAS



9:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 19:15:27.59 ID:8Bqh101l0
おどおどしながら、彼女は扉のノブを掴んで回そうとした。
途端、ボロリとノブが腐食部から折れた。
取り落として後ずさった目に、ギィ……とドアが少し開いたのが見えた。
少女はドアを力を入れてこじ開け、その隙間から外に出た。


10:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 19:16:25.33 ID:8Bqh101l0


泥の不快な感触が足の裏にまとわりつく。
黒い粘性のそれを踏みながら、彼女は肩を抱いて小さく震えた。

以下略 AAS



11:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 19:17:42.54 ID:8Bqh101l0
そこは、無数に鉄格子がついたドアが並ぶ、細長い通路だった。
開いているドアもあるが、閉まっているのが大半だ。
生き物の気配はない。
かろうじてトンネルのような通路の天井に、等間隔に取り付けられた電球たちが、時折

以下略 AAS



12:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 19:18:44.57 ID:8Bqh101l0
どこだ、ここは。
私はどうしてここにいるの?

考えた瞬間、ズキィ、と側頭部に抉りこむような痛みが走った。
悲鳴を上げて頭を抑え、泥の中に崩れ落ちる。
以下略 AAS



13:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 19:19:47.00 ID:8Bqh101l0
痛い、痛い、痛い。
絶叫して泣きわめく。

気づいた時には、彼女は泥にうつ伏せに倒れていた。
体が氷のように冷え切っていた。
以下略 AAS



14:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 19:20:59.56 ID:8Bqh101l0
頭痛は消えていたが、震えが止まらなかった。
薄暗がりの中で体を起こした彼女の耳に、そこで甲高い、耳障りな……少年のものとも、少女のものともつかない声が飛び込んできた。

「おはようアリス。今日は十七回目の『何でもない日』だね。何でもない日、おめでとう!」


15:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 19:21:55.90 ID:8Bqh101l0
耳元でケタケタとやかましく笑われ、アリスと呼ばれた少女は慌てて飛び起きた。
そして尻餅をついてあとずさる。

「おめでとう、おめでとう、腐った世界にようこそ! 血肉になりにようこそ!」

以下略 AAS



16:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 19:22:51.58 ID:8Bqh101l0
短く悲鳴を上げ、彼女はその場に頭を抑えて崩れ落ちた。
凄まじい金属音がして、石造りなのだろうか……背後の硬い壁に、「何か」がめり込んだ。
それを見上げて彼女は唖然とした。
口元が震えだし、体が萎縮する。
今まで少女の頭があった場所に、草刈り鎌……にしてはかなり巨大な黒光りし、湾曲した鎌の刃が刺さっていたのだ。


17:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 19:23:44.95 ID:8Bqh101l0
「んんんんん……?」

怪訝そうな声がした。
少女の前には、人間大のぬいぐるみのような物体が立っていた。
ボロボロになって、ところどころ綿が飛び出している。
以下略 AAS



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