【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい9
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852: ◆gEU9La026k[saga]
2021/09/21(火) 23:47:28.71 ID:OvUK+nlU0
リュノ「リ、リーチェ……?」


森国強兵1「リーチェ様、そやつは……」

リーチェ「ネーロさんが、お母様を公国に引き渡したという証拠はあるのですか?」

森国強兵2「しょ、証拠も何も、転移魔法の力が……」

リーチェ「今、お父様がお話ししてくださったじゃないですか。お父様が、ネーロさんにお願いをしたのです」

森国強兵3「違います、その女がソウキ様を言葉巧みに騙し、枷を外させる為に……」

リーチェ「……」チラ…

ソウキ「……そんな事実はない。彼女は、ネーロは危険もあることを承知で、引き受けてくれたんだ」

森国強兵1「馬鹿な、公国の女が何故カタリナ様を……!」

森国強兵2「何かしらの下心があったに決まっている……!」

ソウキ「……」ハァ…

森国強兵3「ソウキ様、何故そのようなお顔をなさるのです!」

森国強兵1「まさか本当に、慈悲の心に目覚めたと? 笑わせないでいただきたい!」

森国強兵2「我らは、公国の非道を忘れない……!」

森国強兵3「何があろうが、その女の行為は偽善止まりでしかないのです!」


ネーロ「っ……」ズキ…


リーチェ「――仮に偽善だとしても、それの何がいけないのですか?」


一同「「!?」」


リーチェ「ネーロさんにどんな考えがあろうと、お母様を助けに向かったことは事実です」

リーチェ「そして向かってくれたからこそ、お母様はまだ生きていて、誰に捕われたかまでわかったのです」

リーチェ「向かわなければ、誰にも何も知られないまま……もしかしたら、命を落としていたかもしれないんですよ?」

リーチェ「その恐ろしさに比べれば……この報せは、まだ救われるものではありませんか?」

ソウキ「ああ、リーチェの言う通りだ。カタリナは、まだ生きている……!」

森国強兵達「「しかし……!」」

リーチェ「……」

リーチェ「少なくとも、お母様の為に何もできなかった私よりも、ずっとずっと立派な行いです……」

ソウキ「……そうだな。付け加えるとすれば」

ソウキ「俺の無茶の願いを聞いてくれた客人を、公国の人間だからという理由だけや偽善者であると罵るだけの人間よりも」

ソウキ「遥かに、立派だと思うぞ」

森国強兵達「「ぐっ……!?」」

ソウキ「……」チラ…

リーチェ「……」コクリ

リーチェ「――森国第二姫、リーチェの名の元に命じます」

リーチェ「――民に必要以上の混乱を与える言動は避け、沈静化にあたってください」

リーチェ「――あの大樹はお母様の物です。お母様は、ジークさんと……そして『ネーロさんも助けようとした』のです」

森国強兵達「「……!!」」

リーチェ「――彼女へのあらぬ誤解も、解いてくださいね?」



……

―ー


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